プロフィール

まめ

Author:まめ
アメリカ大学院留学。結婚・出産後、Ph.D.取得。イギリス引っ越し、1年後アメリカに戻る。現在、妊婦ワ―キングママです。


最新記事


カテゴリ


月別アーカイブ


カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

最新コメント


アクセスカウンター


アクセスランキング

[ジャンルランキング]
海外情報
1341位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ヨーロッパ
325位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アメリカの核施設

福島第一原発からはいまだに大量の放射性物質が空気中に、海に、土壌に垂れ流されている。


つい先日も、3号機から高レベルの放射能汚染水が20兆ベクレルも海中に「流出」していたというニュースを目にしたが、同様のニュースが多すぎて、感覚が麻痺してきている気がする。20兆という数字が天文学的数字なのは分かるが、それがどのぐらいの危険性を持っているのかは、まったく伝わってこない。言葉の使い方の上においても、操作がされているように思う。「流出」というと「仕方がなかった」というニュアンスがあるが、「投棄」というと自覚的である。でも結果としてはどちらも同じことである。


3月11日以降の福島からの放射能汚染は事故によるものであるが、原発や核廃棄物処理施設は、通常の稼動をしていても、実は少しずつ放射能漏れを起こしているというのは、原発安全神話の中で封印されてきた事実である。


原発で20年間勤務をしてきて、1997年に逝去された平井憲夫さんという方が生前に、原発がどういうものなのか、その危険性を訴えた手記がある。大手マスコミも政府も絶対に伝えない、現場だからこそ分かる実態が克明に、分かりやすい言葉で記されている。読んでみると、原発が、私たちが理解してきたようなものでは決してないことが分かる。


平井憲夫さんの手記はこちら→「原発がどんなものか知ってほしい」


さて、今日は福島からアメリカに目を移して原発問題を考えてみたいと思う。


アメリカには104の原発があるが(計画中のものを入れれば105基)、分布は以下の地図の通りだ。



原発が、いかに人口の密集した大都市の近くに建っているかが分かる。原発の付近では、ガン罹患率が高いという調査結果も様々なところで出ている。放射線を浴びることと直接の関わりがある乳がんや、放射性物質を吸い込んだり食べたりすることによって起きる内部被曝による、肺がんなどの患者が増えている事実は、もしかしたら原発や核廃棄処理施設と関わりが深いのかもしれない。(科学的には立証されていない。立証は非常に時間とお金がかかり難しいため。)


核廃棄処理施設なども含めた、アメリカの「核施設」の分布は以下のようになっている。緑の丸印が原発、オレンジの×印が現在は閉鎖された原発、黄色の下向きの三角印が、高レベル核廃棄物処理施設である。



核施設のないところは、それこそ人間がほどんど住んでいないようなド田舎ばかり。これでは、アメリカのどこに住んだら安全なのかという気がする。


高レベル核廃棄物処理施設の一つに、ワシントン州(西海岸、カナダとの国境の州)のハンフォード核施設というのがある。ここは、世界で最初のプルトニウム精製のための原子炉があるところだ。



ハンフォード核施設はコロンビア川のすぐそばに立地しており、現在は立ち入り禁止である。ここは世界で最も放射能汚染が深刻な場所であると言われている。1943年に原爆を作る「マンハッタン計画」の一環として建設され、長崎に落とされた原子爆弾にも、ここで精製されたプルトニウムが使われた。1949年には、放射能の環境への影響を調査するために放射性物質が放出される実験がされた。付近の住民には知らされなかった。


実験のためにガンになった患者はたくさんいる。1995年とやや古い映像ではあるが、今も活躍する原発問題に詳しいジャーナリスト、広河隆一氏のレポートがこちらで見られる。


「米国の核施設 ハンフォードほか」 (you tube)


ハンフォード核施設の地下には、今も、2億リットルもの高レベル放射性廃液が177個もの巨大タンクにおさめられているという。これは1953年の写真→



そしてこのタンクの廃液は地下水に染み出し、コロンビア川を汚染しているという。タンクからだけではない。汚染された冷却水、プラントの廃液なども川に流れこんでいる様子を描いたものがこれである。



ハンフォード核施設による汚染を除去するにはあと100年ないし150年というとてつもない時間がかかるのだという。


原発を作れば、そこで使われた使用済み燃料を貯蔵する施設が必要になる。そして、廃液を貯蔵するためのタンクは永久に穴が開かないわけではない。日本にも六ヶ所村に施設があるが、もう貯蔵量がいっぱいに近い。原発によって、そして他の核施設によって、環境も人間の健康もどんどん蝕まれていく。


アメリカは西海岸など一部を除いて、地震はほとんど起きないから、日本よりはまだいいかもしれない。ここオハイオでは体感できる地震は起きない。年に6回ぐらい、震度1にも満たないような小さな地震があるだけである。しかし日本はこれだけの地震大国なのだから、原発を作るにはもともと向いていなかったのだと思う。ハンフォード核施設のような状況、あるいは福島第一原発のような状況をこれ以上作り出さないためにも、代替の発電方法を確立して、原発を廃止していかねばならないとあらためて思う。


 


 


関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://glowingfacegirl.blog.fc2.com/tb.php/82-7dd1b2da

 | ホーム |  page top


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。