プロフィール

まめ

Author:まめ
アメリカ大学院留学。結婚・出産後、Ph.D.取得。イギリス引っ越し、1年後アメリカに戻る。現在、妊婦ワ―キングママです。


最新記事


カテゴリ


月別アーカイブ


カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

最新コメント


アクセスカウンター


アクセスランキング

[ジャンルランキング]
海外情報
1341位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
ヨーロッパ
325位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「永遠の0」

新年明けてから、育児の合間や娘が寝た後の時間は、映画三昧、読書三昧。論文から離れて、人間的な生活を送っております。

ずっと見たかったけれどもなかなか入手できなかった映画「永遠の0」を、やっと見ることができました。どんな映画でも、色々手を尽くせばネットで無料または低料金で見られる媒体があるものなのですが、なぜか、これだけはなかったんですよね。
さすがにDVDが発売されてしばらくすると、映画自体は手に入るようになりましたが、アメリカの歴史観しか教わっていない夫に、日本から見た太平洋戦争の映画を見せたいと思っており、英語の字幕付きを探していたので、ここまで時間がかかってしまいました。

一緒に太平洋戦争関連の映画を見るのは「Letter from Iwo Jima」に続き2作目かな?

eien no zero

うわー、やっぱり岡田くんて綺麗な顔だなぁ。

日本のテレビも何年も見ていないし、最近の彼の活躍もよく知らなかったのだけれども、物凄く演技が上手くなっていた。自然。わざとらしさが全くなく、役柄を全身で表現できる役者さん。
脇役を固めるベテラン陣もいい演技している人たちがいたな。

それに引き換え、準主役とも言える重要な役どころなのに三浦春馬の大根役者ぶりと言ったら、もうシラけるしかない、ってぐらい酷かった。とても残念。
えええー!なんでそんなふうに演技しちゃうの!?って突っ込み入れたくなるようなシーンが満載。

それはともかく、映画全体としてはよく纏まっていたし、迫力ある映像が撮れていたし、脚本も悪くなかったと思いますが、何か違和感を拭い去れませんでした。
そこまで感情移入が出来ず、号泣覚悟でティッシュを用意していたにも関わらず、全く必要なし。
一部の人たちが言うような、「戦争賛美」とか「特攻賛美」」の映画だとは思いませんでしたが、この映画を「個人の物語」として終わらせてしまっているのが、どうも引っかかりました。

宮部久蔵という人の生きざまを現代に照らし合わせてみたり、自分や家族に照らし合わせてみたりする視点に焦点を合わせれば、泣ける人がたくさんいたというのもよく分かります。
でも、特攻ってこういうものなんだっけ?と疑問を抱かせるような、浅薄な描き方しか出来ていなかったと思ったのは私だけではなかったと思います。

映画や小説が特攻隊というテーマを扱うのは大変難しいと思います。
政治や歴史認識の問題と分けては考えられないこと、そして「重たいジレンマ」を抱えるテーマだからです。(これについてはニューズウィークの冷泉彰彦氏の論評が的確に指摘していると思います。)

まあ、問題点がないわけではありませんが、特攻隊を描いた映画をアメリカ人の夫に見せることができて良かったと思います。
「やくざは怒ったらこんなふうに言うのか。"おい、出てけ!"かぁ~。」とか、
「日本の若い男性はぜんぶ同じ顔に見える」とか、なにやら妙な点に興味を持っていましたが。

「一応、この主演男優は、すごいイケメンで有名なんだよ」と教えてあげましたが、
「え、全然そう見えないよ。例えばこの人(三浦春馬を指し)と見分けがつかない」
などと申しておりました。
まあ、この二人は映画の設定上、血縁関係があることになっていますから、似ててもいいんですが。

英語字幕で、特攻がSpecial Attack Unitとかそんなふうに訳されていましたが、これだと夫には特攻のことだと最初通じていませんでした。
「これってKamikazeのことだからね」
と教えると、「ああ、そっか」と納得していましたが。
英語だと、特攻隊は全然special attack なんかじゃなく、suicide attack とか単にkamikazeと言ったりします。

これも、大局的に見たときの特攻隊と、日本の中での特攻隊の位置づけが違うことを言葉が表している一例だと思います。

日本の中では、特攻隊は特別な任務で、自己犠牲を伴い、「崇高な目的」を持っているわけなのですが、外側から見れば、(軍だけを標的にするか、民間人をも巻き添えにするか、また、自ら志願するか、国家にやらされたかの違いはあれど)結局は自爆テロリスト以外の何物でもないわけです。
(少なくとも、国際的な認識では二つは明確に区別されていません。)
そういえば映画の中でも、特攻隊は自爆テロとどう違うんだ、というような議論が軽くされていましたが、これについても、単なる感情論で終わらせてしまって、三浦春馬にきちんと説明させなかった点は残念でした。

良作だろうが駄作だろうが、どんな戦争映画でも、見終わった後は同じ思いが残ります。
もうあの戦争は繰り返してはならない、
どんな戦争であっても、やっていい戦争なんてない、
人の命よりも尊いものはない、
過去から学ぶことをやめてはならない、
ってことです。

合掌。


関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | ホーム |  page top


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。