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Author:まめ
アメリカ大学院留学。結婚・出産後、Ph.D.取得。イギリス引っ越し、1年後アメリカに戻る。現在、妊婦ワ―キングママです。


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AERAでの学会発表決定: 来春はバンクーバー

ハロウィーン・ウィークエンドのコロンバスは、仮装した学生がそこらへんを歩いている。私自身は昔からあまり変身願望がなく、わざわざ大金をはたいて衣装を買って仮装する気にもならず、これがボストン修士留学時代を含めれば通算5回目のハロウィーンにも関わらず、未だにまともなハロウィーンの仮装をしたことがない。


2回だけ、プチ仮装をしたことはある。コロンバスの1年目、寮で仲が良かったアメリカ人の男の子が身の丈と体型が同じぐらいだったため、お互いに服を貸し合って、私が男装し、彼が女装して化粧をして、1日だけカップルになってハロウィーン・パーティに参加した。向こうは、かなり女装を楽しんでいたが、こちらはアイデンティティーの不一致で途中で気持ちが悪くなり、途中で借りたワイシャツとネクタイとジャケットは脱いでしまった(下にちゃんと自分のTシャツを着ていた)。ネクタイで首が絞まっている状態というのはどうにも我慢がならなかった。


その次の年は、別の友達と別のハロウィーン・パーティに参加したのだが、バカ高い衣装まで買うのがあほらしく、しっぽと耳だけ10ドルぐらいで購入し、1日だけトラになった。普通トラになるには、トラの着ぐるみを着るか、顔にペインティングをしてヒゲまで描かないといけないのだが、自分の顔にヒゲを描くなどとても耐えられず、中途半端な仮装になった。


今年は、特に何もせず、昨日はハロウィーンらしく、ゾンビの映画を友達と見たが(イギリスのゾンビ映画"28 days later"。なかなか面白かった)、あとは普通どおりの週末である。


でも、今年は一番いいハロウィーンのtreat(楽しみ、いいもの、嬉しいもの)をもらった。(ハロウィーンでは子供たちが"Trick or treat"と言いながら近所を回ってお菓子をもらう。)


今朝、パソコンを開けてみると、AERAからメールが来ていた。AERAの年1回の学会でのプレゼンテーションを行うためのプロポーザルの論文審査に通ったという通知だった!わーい!AERAでのプレゼンは初めてだ。AERAとはAmerican Educational Research Associationの略で、アメリカ最大かつ最も権威のある教育研究学会である。アメリカの教育学部の教授たちにとって、AERAは"the conference"である。学会、といったらAERAのことなのである。今年は11000以上のプロポーザル論文の応募があり、厳しい審査が行われた、とメールには書いてあった。私は今年のニューオーリンズで開かれたAERAには、指導教授のプレゼンを聞きに参加してみたのだが、ものすごい人出だった。学会も、1つのホテルには収まらず、会場は5つのホテルで行われたほどの規模であった。


普通、学会のプレゼンのプロポーザルが認められても、そのプロポーザルに対するコメントは返ってこない。(雑誌論文の投稿にはコメントが返ってくるけれども。)しかしAERAは何と3人のレヴュアーからの、プロポーザル論文についてのコメントと評価を返してくれた。実は今回のプロポーザルは、あまり自信がなかったので、指導教授にも、プロポーザルを出すことすら言わず、試しに書いて出してみた。試しに、といっても、3週間はまるまる費やしたので、あまりに適当なものはもちろん出していないが、なにしろ博士論文の研究はまだ始まったばかりなので、まだデータ分析まで行っておらず、その段階でプロポーザルを書くのはかなり大変だった。ところが、レビュアー3人とも概して高評価をしてくれたので、なんか自信がついてしまった。3月までに論文を仕上げないといけないが、頑張れそうだ。


これで来年の4月中旬の5日間、バンクーバーに行くことが決定。カナダの西海岸に行ったことはないので、楽しみ

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意識デバイド:なぜ首都圏から移住しないのか?

放射能汚染問題に関して、高い意識を研ぎ澄ませて危機意識を忘れないようにするため、私が毎日読むブログは、「放射能防御プロジェクト 木下黄太のブログ」である。読者はみな、関東圏が放射能汚染された現実を直視し、日々、自分の身・そして家族・子供・大切な人を守り、生き抜くために頑張っている人ばかり。記事だけでなく、毎日たくさん集まる、読者のコメントからも、たくさんのことを考えさせられる場だ。


今日はそこに載っていたあるコメントを紹介したいと思う。10月28日、埼玉に住む母親からの投稿である。


  
7歳の子供を気遣い、野菜は九州から取り寄せ、魚と肉は産地を厳選し、飲み水はミネラルウォーターを与え、給食は牛乳抜きという生活をしてきました。昨夜、内部被曝をほとんど気にしていない主人の言葉に衝撃を受けました。

「放射性物質は少量しか食品中に含まれていないので、気にする方がおかしい。それよりも旬の物、さんまや鰹を食べさせる方が子供の栄養の為にも良い。それに、 魚や野菜を一度に1キロも食べる訳ではないので大量にセシウムを取り込む事にはならない。もともと食品に含まれている自然放射線(主人は、人工放射線と自然放射線が体に与える影響は同じと考えています)を体内に取り込むリスク、日々の生活で受けている自然放射線のリスク、道を歩いたり車を運転した時にあう かもしれない事故のリスク(人間が生きていく上で被る可能性のあるリスクを指しているようです)、それらに比べたらセシウムの害は微々たる物だ。自然放射線は西の地域の方が多いのだから九州の野菜の方が被曝しているだろう。」

私はこの話を聞き呆れてしまい、返す言葉がありませんでした。それでも、子供の為に給食を辞めたいと告げたら
「そこまでしたいなら、学校以外は外出させるな。外出=放射線や事故のリスクが必ずあるのだから、徹底的にリスクを減らせ。中途半端な事はするな、家に子供を監禁しろ」
私 は今まで頑張ってきたつもりです。確かに、市販のジュースやファーストフードをたまに食べさせ完璧ではありませんでした。できるだけ被曝を抑えたいと思い ながらも、妥協して食べさせた物もありました。「妥協するくせに、完璧ではないくせにいちいちうるさい」と私の事を思っているのでしょう。監禁しろと言われてもそんな生活出来る筈がない。心が折れてしまいました・・・

主人は歯科医師です。大学で放射線の事を学び、リスクについての勉強もしたとの事。大学で研究をして論文を書いてきた人なので、国の機関やどこぞの大学教授が発表した論文やデーターがなければ、いくら内部被爆の危険性を訴えても私が ネットで集めた物を見せて訴えても、「データーがないから信じられない」と聞く耳を持ちません。
この人と解り合える日はたぶん来ない。それがこれから何十年と続くのか。離婚して母子避難を真剣に考えなければいけないのか。辛いです。でも子供の為に負けたくない。


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このコメントにあるように、放射能汚染に対して高い意識を持ち、子供の被曝を最小限に抑えるために、食生活に気を配ったり、日々の生活でもマスクをつけるようにするなど、注意して生活しているお母さんと、それを理解しない(しようとしない)旦那、という構図は多く見られる。その他にも、コメント欄を見ていると、次のようなケースがよく見受けられる。


    「首都圏は放射能汚染が激しいから引越しをしよう」と相談しても旦那が全く取り合ってくれない。


    情報はテレビと新聞からしか得ず、いわゆる「大本営発表」を鵜呑みにする義理の父母。子供を連れて遊びに行くと、平気で、どこの産地のものだか分からないような、放射能汚染されている可能性のある食べ物を子供に与える。やめてくださいと言うと、キチガイ扱いされる。


    大手メディアのニュースを間に受けて、「放射能は気にするレベルではないから大丈夫」と言って、マスクもせずに外を歩き、「福島を応援するんだ」と言って福島の高濃度に汚染された野菜をぱくぱく食べている友達。放射能による健康被害が出る前に何とか、真実を知ってもらいたいと思い、自分がネットで仕入れた情報を伝え、今本当に何が起きているかを知らせ、「だから東京から一刻も早く逃げて」と説得し続けている。だんだん向こうに煙たがられるようになり、メールをしても返信が返ってこなくなってしまった。


    子供の健康を考え、給食をやめて弁当を持たせたいと言ったら、学校に「モンスターペアレント」扱いされた。


    都内に住んでいるが、放射能汚染が悪化しているので、思い切って仕事をやめて関西に移住することにした。会社の上司に辞める旨報告に行ったら、さんざんいやみを言われた挙句、精神病扱いされた。


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「デジタル・デバイド」という言葉がある。情報格差である。簡単に言えば、携帯を持つ人と持たない人、高速インターネットを使って自由に情報を収集できる環境にある人とそうでない人との間には多大な情報量の格差が生まれる、というものである。今日本には、デジタル・デバイドならぬ、意識デバイドが出来ているように思う。


意識デバイドの片方は、こんな人々だ。放射能汚染問題を深刻なものと捉え、正確な情報を流さない大手メディアや政府の言うことは批判的な目で見る。自らインターネットで様々な情報を収集し、自分の知力でその中から真実(もしくはそれに近い)情報を選び取る。放射能による被曝を防ぐため、ありとあらゆる努力をする。周りに理解が得られない場合もあるので、ストレスもあるが、一番大切なものは家族の命・健康であると分かっている。放射性物質をできるだけ取り除く調理法を行ったり、汚染された地域の農産物は買わない、夏でもマスクをし長袖を着て外出する、ガイガーカウンターを購入して自ら子供の通学路を測定する、などしている。できるだけ関西方面や海外に避難したり、長期の休暇には沖縄に行って過ごしたりする。人間は放射能と戦って勝てるようなものではないことは重々承知であるから、東大の児玉教授が言う「除染」にも懐疑的である。除染はほとんど効果がないことが立証されているし、除染によってさらに被曝をするからである。(チェルノブイリでは除染活動に携わった人が数年後にたくさん亡くなった)。


それに対し、意識デバイドの境界の向こうにいる人々は、主に大手メディアの報道する「大本営発表」をそのまま受け取り、基本的には、「気にしてない」。マスクをせずに歩き、外食もおおいにし、牛乳を飲み、福島の野菜を食べ、刺身を食べる。セシウム牛だろうがセシウムたばこだろうが、「すぐに健康被害があるようなものではないから大丈夫」というスタンスである。「放射能汚染はそんなに気にするレベルじゃないだろ」「東京から移住?あははは。何言ってんの?」「気にしすぎだろ」「だって体調全然大丈夫だし」。


放射能は人間の健康だけならず、人間関係もめためたに破壊する。この意識デバイドを埋めるのは容易ではない。片方のグループは現実が見えているだけでなく、もし現実を見て行動しなかったときに将来何が起こるかも見えている。しかし、もう片方のグループは不快な現実も将来も見たくはないので、見ないようにしている。見えないようにするには日常性バイアスが一番だ。311以前と変わらぬ生活をすることで、放射能被害は自分には出てこないと思っている。いつもどおりの日常生活を周りも送っている。周りは誰も移住なんてしない。だから自分もしない。


広島・長崎で、爆心地から遠く離れていた人や、何日も経ってから被爆地に入った人が大勢被曝による健康被害に苦しんだ。チェルノブイリでは、2009年出版のヤブロコフ博士の数百ページに渡る詳細なレポート(英語版がPDFでネットで入手可能)に記されているように、この世のものとは思われない恐ろしい影響が出て、100万人が亡くなった。言い方は悪いが、過去には放射能で人体がどうなるか、実験は既に行われているわけだ。チェルノブイリと福島の原発の形や事故の経緯が違うからといって、ウクライナで起こったことが日本で起こらないという根拠にはならない。いや、むしろ、チェルノブイリより酷いことになるかもしれない。かつて、こんなに人口密度の高いところで、これほど大量の放射能がばら撒かれたことはないのだ。そして、チェルノブイリにはなかったのがMOX燃料(福島第一原発3号機で使われた燃料)。核爆弾の材料になるような、ウラン、プルトニウムなどが250キロも離れた横浜まで飛んでった。


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チェルノブイリの事故が起こったときには、雨に濡れないように、牛乳を飲まないように、と指導していた学校も、今では、平気で汚染牛乳を500ベクレル/Kg以下なら給食に出す。アメリカの牛乳や水のセシウムの基準値はちなみに0.11ベクレル/Kgである。500なんてとんでもない数値である。これは核戦争のときに、餓死しないために、どうしても汚染食品を食べざるを得ないときの数値なのだ。皮肉な言い方をすれば、日本政府の対処はある意味合っている。実際問題として、現実は、関東圏は核戦争に巻き込まれているのだから。横浜でストロンチウムやプルトニウムが検出され、虎ノ門はじめ東京各地で超級に危険度の高い中性子線が検出され、東京都民の爪からウランが出た(参考:ラディエーション・インフォ)。中性子線が出たということは、東京にウランがあるということで、これは大変なことである。これの被曝を止めることはできない。コンクリートも突き抜ける。水なら止められるので、燃料はプールに浸かっているわけだが、人間が中性子線を東京で浴びるのを防ぐには、東京全体をでっかいプールで覆い、水の都市にして、通勤通学も酸素ボンベを背負って泳いで行かないといけなくなる。


だから、首都圏に住むのは無理なのだ。プルトニウムのα線はマスクで防げるけれども、中性子線はだめだ。しかも、どこでどれだけの中性子線が出ているか分からない。国も検査する気なんてまるでなし。そして今、科学者達が気にしているのが福島第一4号機の使用済み燃料プールだとか。


   ttp://twitter.com/#!/AndreasDiego より
     Ph.D., October 氏による松村昭雄(前国連大使)の話:多くの科学者が、福島4号炉に付設されている使用済燃料プールの危機的な状況をと ても案じています。万一、何本かの 燃料棒が地上に墜落するようなことがあれば、東京も横浜も全市民避難の事態になるのです。10/25


この懸念が杞憂に終わればいいのだが、さらなる地震が関東近辺に来る確率は非常に高い。どこかで読んだが、確か80%を超えていたと思う。間違いなく来るってことだ。降り積もったセシウムはさらに自然濃縮して、今後汚染はもっと酷くなるらしい。いつかは首都圏が住める場所でなくなるときが来るだろう。その時になってからでは遅い。癌はぽっくりいく病気ではなく、特に肺がんの場合は、壮絶な痛みと苦しみの中で死んでいく病気だ。癌になったらなったでしょうがないや、などと、軽く考えるべきではない。


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意識デバイドの溝を埋めるのは簡単ではない。人間関係にヒビが入ってしまうかもしれない。現実が見たくない人、安全だと思いたい人に、現実を見るようにさせるのは難しい。なんとか意識デバイドの溝を埋められて、相手が放射能汚染問題に関して真剣に取り合ってくれるようになったとしても、移住となると二の足を踏む場合も多いだろう。もちろん、移住したくても出来ない人がいることも承知している。経済的な理由であったり、生まれ育った土地を離れたくなかったり、新しい土地へ行くことに不安があったり。これはもう、何が一番人生において大切なのか、という価値観の問題でもある。そうなると、さらに説得は困難になる。


それでも、首都圏に残っている大切な人たちに、危険であることを伝え分かってもらう努力をしなかったら、あとで自分が後悔するだろう。私自身はもう、ふるさと東京は自分の戻れる場所ではなくなってしまった、と腹をくくっている。そこに家族がいる限り、数週間の一時帰国はするだろうけれども、そこに身を落ち着けて住むのと、一時的に滞在するのとでは全く違う。


最後に、まだ、「関西のほうが自然放射線が高いんでしょ」とか「米ソが核実験してた60年代とかの放射性物質が日本にさんざん降り注いだんだから、変わりないよ」とか「危険なのは福島だけでしょ」と寝言をほざいてる人は、この表を見てほしい。10月5日東京新聞に乗った、3月〜5月の都道府県別の放射能セシウム降下量である。例年と比べてどうなっているか、よく目をこらして見てほしい。(注:福島県と宮城県については表に載っていない。)これでも、まだ寝言を言ってる人は、一生意識デバイドの向こう側からこっちにはこられないだろう。

Steve Jobs氏のすべてを賞賛すべきではない

10月5日に、長年アップルのCEOであり、つい数ヶ月前に辞任したばかりのSteve Jobs氏がすい臓がんで亡くなった。そのニュースは世界中に大きなショックとともに伝わった。すい臓がんは、進行が早くきわめて予後が悪いことで知られている癌である。


そのJobs氏が亡くなる5日前、ノーベル医学賞・生理学賞の受賞が決定したカナダの免疫学者Ralph Steinman氏はすい臓がんの治療にも関係のある樹状細胞の研究をしていたが、受賞が決まる3日前に、同じくすい臓がんによって亡くなった。


ほんの数日間に、すい臓がんが奇しくも、今もっとも輝いている2人の天才の命を奪ったわけである。


Jobs氏は言わずと知れた、iPadやiPhoneという世界中で売れに売れまくった大ヒット商品を生み出した人物だ。彼のクリエイティビティ、イノベイティブな発想と、苦学生の生活から世界でも有数の大富豪の一人になったという、アメリカンドリームをまさに体現してきた彼の人生に、尊敬の念と深い共感を抱く人は少なくない。彼の死後、オバマ大統領、ビル・ゲイツ氏、マーク・ザッカーバーグ氏等、各界の有名人が惜別の言葉を発表したことからも、いかにSteve Jobs氏が影響力の大きな人物であったか分かる。Facebook上には、ぞくぞくと"R.I.P. Steve" という言葉が並んだ(R.I.Pはラテン語でrequiescant in pace= rest in peaceの意味)。


この2日間、アップル製品のファンはもちろん、そうでない人も、にわかファンも、誰もかれもが、彼の死を悼んでいるようだった。ほとんど彼がカリスマ、いや神格化されてしまっているようなインターネット上の言説に、私は違和感を覚えた。彼の企業人としての手腕だけでなく、彼の人としての生き方も含めてすべてが賞賛されていることに。


私は普段アップルの製品を特に使っていないが、かといって嫌悪しているわけでもない。PCしか使ったことがないので、学校にあるアップルのコンピューターは慣れていないために、いざ使おうとしてもよく分からず、まったく使い勝手が悪いと憤慨するぐらいである。(大学の図書館にはPCとMacと両方置いてあるのだが、PCを使う人の方が多いため、Macしか空いているコンピューターがなく、仕方なく使わなければいけないときがあるのである。)私が持っている唯一のアップル製品は2007年に買ったiPodである。MP3プレーヤーに比べれば、あれはたしかに画期的な商品だった。しかしそれ以外は特に興味なし。iPhoneよりもアンドロイド派である。


Steve Jobsは悪人である。彼がここまでのしあがってきた中には、様々な裏切り行為、金儲け主義優先の行動があった。その詳細はここでは書かないが、興味のある人はネットで検索をすれば出てくるだろう。


彼の根本にある考え方は企業中心、経済中心の資本主義である。彼がへろへろだったアップルを立て直したのも、次々にヒット商品を飛ばしたのも、企業人としてはお手本のような生き方だろう。消費者に「これが世界を変える」と訴え、カリスマ性のあるプレゼンでとりこにし、ファンを増やし、高額な特許でぼろ儲け。アップル製品を使うことが、白人の中上流階級のステイタスシンボルになった。アップルの製品がいいからアップルを買い続けるのではなく、アップルがステイタスシンボルだから、アップルを買う人が増えた。(全員がそうであると言っているわけではない。)金持ちがベンツに乗るようなもんである。


Steve Jobsが悪人である、と言い切るのは、彼が経済中心の資本主義をさらに扇動し推進してきたからである。その結果、アップルは、世界で、最も環境を破壊してきた企業になった。安い人件費で中国で電話をどんどん作って、ばか高い値段で売るのである。電話を作る際に環境を汚そうが気にしない。すべては金のためである。


私の周囲には、2〜3人、そういう意識の高いアメリカ人の友人がいる。みな、20代の白人男性である。彼らはSteve Jobsの生き方にNOをつきつけ、欺瞞を暴き、ニューヨークのウォール街でデモをする。彼らに聞いた話だが、Steve Jobsは世界で最も金持ちの一人であるにも関わらず、税金を一切払っていない。アメリカは金持ち優遇の国である。悪徳弁護士や会計士を雇えば、いつだって税法の抜け道はあるのだ。さらに、Steve Jobsは慈善活動を一切やらない。メジャーリーガーやそのほかのスポーツ選手がオフシーズンにさまざまな慈善活動を行うのは、高い年俸を得ている者としての社会的責任と義務である、という考え方がアメリカにはある。Steve Jobsは最も高額所得者のメジャーリーガーの何倍も稼いでいるにもかかわらず、一切の社会的活動を行わない。


論点をクリアにしよう。私はSteve Jobs氏の革新的な創造力、自己実現力、自己表現力には敬服の念を持つ。しかし、彼の生き方そのものを賞賛し、カリスマとしてやみくもに崇め奉ることには、危機感を覚えるのだ。視点を変えて彼のプレゼンを批判的に見てみれば、もっと違うものが見えてくるだろう。iPhoneを購入することと、ウォール街でのデモに参加することが矛盾した行動だということも。


現在、Facebookを含めて、インターネット上でSteve Jobs氏の批判を書くことは実質できないといっていい。やるなら「炎上」覚悟で、という意味だ。これは、現在日本で起きている、原発反対への動きをけん制しようとするどす黒い権力構造に似ていると思うのは私だけだろうか。脱原発や、放射能の危険性を訴えるブログが突然閉鎖されたり、コメントには異常な反応が返ってきたりする。まったく論理的でない、感情にまかせた人格攻撃が掲示板でおこり、政府は真実を隠蔽するために情報統制する。


色々な考え方があっていい、言論の自由が認められている、というのはしょせん幻想である。言ってしまえば、日本もアメリカも「自由の国」ではない。

日本一時帰国で持って帰るもの:とろろ昆布

さて、日本一時帰国で持って帰るものとして、「N95マスク」アップルペクチン」に続いて、今日は「とろろ昆布」について。


なぜとろろ昆布かというと、放射性ヨウ素が甲状腺に取り込まれるのを防ぐためである。世界の常識として、放射性ヨウ素が甲状腺に取り込まれる前に、安定ヨウ素剤(potassium iodide)を摂取するのが効果的、というのがある。


安定ヨウ素剤の中身(ヨード)は昆布やわかめ、寒天など、海藻類に多く含まれており、古来より海藻を多く食べる日本人は、ヨードは足りているらしい。これが、アメリカ人などになると、ヨードを含む食べ物をほとんど摂取しないため、アメリカでは料理で使われる塩などにヨードが添加されて、「ヨード入り塩」として売られている。これが一人歩きし、福島の原発事故のあとでは、中国で塩(ヨード入り塩)の買占めが起こったことは記憶に新しい。言葉は悪いが、はっきり言ってアホである。体を守るためにヨードを取るなら海藻を食べるべきなのに、塩を摂取したら、本末転倒。余計に体に悪い。


それはともかく、安定ヨウ素剤は、アメリカでは法令で、原発から10マイル以内の家庭にはもともと配布されているものらしい。いざという時には、すぐに飲んで甲状腺を守るというわけだ。(原発は放射性物質を出す可能性があると言っているだけ、原発事故の可能性など皆無だと妄言を吐いてきた読売自民党政権よりアメリカはずっと良心的かもしれない。)日本では医師の処方箋がないと入手することはできないのだが、アメリカでは簡単に手に入る。液体状で100人分以上入ったものでも3ドルとか、そんなものである。錠剤になると20粒ぐらい入って8ドルぐらい。普通にドラッグストアでもオンラインストアでも買える。これを買って帰ろうか、まだ考え中であるが(またいつ爆発が起こるとも限らないので)、いくつかの理由で、とろろ昆布のほうがいいのではないかと思っているところである。その理由とは・・・


1)安定ヨウ素剤は放射性ヨウ素が放出される前、もしくは放出されて2時間以内に飲むべきである。3月の爆発からはかなり日が経っているし、放射性ヨウ素の半減期は8日なので、空気中に未だに3月時点のように大量に漂っているとは考えにくい。


2)安定ヨウ素剤は子供の甲状腺被曝を防ぐためには大変有効であり、必ず飲むべきであるが、大人においては、その摂取による甲状腺被曝への効果はあまり大きくはない。


3)日本人はもともとヨードを多く摂取しているので、すでに足りているとも言われる。


4)ただし、人間の体は安定ヨウ素(ヨード)と放射性ヨウ素の区別がつかないので、恒常的に少量の安定ヨウ素(ヨード)を摂取することは大事であると思われる。特に、いまだ原発の事故が収束しておらず、こうしている現在も、いまだに放射性物質(当然放射性ヨウ素を含む)が日々放出されているわけであるから、なおさらである。


 


とろろ昆布はもちろん、日本産である。ならば、日本に帰ったときに購入すればよいではないかと思われるかもしれない。が、昆布の収穫時期は7月から9月である。私が帰国した12月には、すでに今年収穫された昆布が店頭に並んでしまうかもしれない。だいたい、アメリカにある日本スーパーの商品というのは、日本で売られているものより少し古いような気がする。賞味期限まで、あまり日がないものが多いのだ。例えば、カレールーの賞味期限というのは、作られてから1〜2年ぐらいあとの日付になるらしいのだが、こちらのスーパーで売られているものは、賞味期限が3ヶ月先とかに迫ったものなのである。


ということは、逆に考えれば、震災前に作られたもの(古いもの)がまだこちらのスーパーには普通に出回っているということである。とろろ昆布に関しては、おそらく間違いなく、現時点でこちらで売られているものは、去年収穫された昆布だと思う。これを5パックぐらい買って日本に持って帰り、ちょびちょび毎日食べていれば、いいのではないか、と思っているのだが、素人考えだろうか。バーン、と安定ヨウ素剤を帰国前に飲んでしまったほうがいいのだろうか。うーん。でもヨードって摂り過ぎも甲状腺によくないらしいしなぁ。


 


つい2日前ぐらいのウォール・ストリート・ジャーナルでは、日本政府が原発事故の際に、放射線被曝を防ぐことができたはずの安定ヨウ素剤を、持っていたにもかかわらず原発付近の住民に配布しなかった、ということが記事になっていた。


Japan failed to hand out radiation pills in quake's aftermath


記事によれば、日本では、アメリカと違って、原発事故の際に、安定ヨウ素剤を配るかどうかは、政府の指示がなければ決められないということである。豊富な安定ヨウ素剤の備蓄があったにも関わらず、政府がヨウ素剤の配布を指示したのは爆発から5日も経ったあとだったという。その頃には原発住民は避難したあとで、ヨウ素剤を配れなかった人も多くいた。ちなみに、チェルノブイリ事故の際にも安定ヨウ素剤が使われた周辺国があるが、これを摂取した人はほとんど甲状腺癌にかかっていない。


 


ま、とろろ昆布の逆輸入でいいかな。あとはN95マスクで空気中の放射性物質を遮断すればいいし。

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