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Author:まめ
アメリカ大学院留学。結婚・出産後、Ph.D.取得。イギリス引っ越し、1年後アメリカに戻る。現在、妊婦ワ―キングママです。


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日本人は政府と東電に殺される

事態は次第に恐ろしい様子を呈してきている。


周知の通り、福島第一原発の事故の収束への道筋はあくまで希望的観測によるものであり、実際にはどれだけかかるのか見当もつかない状態になっている。天井がぽっかり開いてしまった原発に、さらなる地震・津波や台風などが襲いかかった場合、どのようなことになるのか、考えただけで恐ろしい。


さらに恐ろしいのは、ついに日本政府がマスコミの情報統制・インターネット上の言論統制を始めたことである。


2011年4月6日に、総務省総合通信基盤局長名で、社団法人 電気通信事業者協会・社団法人 テレコムサービス協会・社団法人 日本インターネットプロバイダー協会・社団法人 日本ケーブルテレビ連盟に宛てて、「東日本大震災に係るインターネット上の流言飛語への適切な対応に関する要請」が出された。これは主にインターネット上の、原発事故による放射能汚染の実態や、政府・東電が表に出さない情報が何かなどを追究しようとするウェブサイト・ジャーナリスト・ブロガー・社会的意識の高い一般市民によって出される「真実(に近いと思われる情報)」を削除し、あくまで政府が公式に出す見解のみをネット上やTV・新聞に出し、日々放射能汚染に晒される国民を「安心」させるものである。政府や東電が出す情報以外の情報がネット上に出てくるのを阻止するわけである。


よって、大手マスコミ・TV・新聞は政府の「公式見解」をそのまま載せるだけで、それに対して批判的な記事が書けない状態になっている(大手であるからこそ、政府に逆らうと色々まずいことがあるのだろう)。週刊誌はまだいくぶん、批判的な記事(放射能汚染の真実など)を載せているところもあるが。


私が80年代から評価している、原発問題を追うジャーナリスト広瀬隆氏などは、朝日系のTV(朝日ニュースター)や雑誌(週間朝日)ぐらいにしか出てこない。他の大手マスコミは出させないのであろう。彼があまりに真実を突いており、政府にとって不都合極まりないからである。彼は実際に福島まで赴いて放射能汚染の状態をフィールドワークによって調査もしている。現地に赴きもせず、原子力にも放射能にも対して詳しくないくせに「プルトニウムは少しばかりなら体にいいんですよ。ほら、ラドン温泉とかあるでしょう。(←大嘘)」などと妄言をTVで放っている「学者」とは大違いである。(言っておくが、プルトニウムは数ある放射性物質の中でも、特に有毒なもので、自然界にはもともと存在しない)。


さらに、今回の要請によって、政府は、インターネットプロバイダーには、政府にとって不都合な「真実」はすべて削除させるように仕向けているわけである。いや、主にインターネットを狙い撃ちにした「要請」であるといっても過言ではない。なぜか?それは、残念ながら、現在の日本において、正しい情報を入手できる唯一の手段であるのがインターネットだからである。これにはウェブサイトやツイッターも含まれる。


今回の情報統制について、政府はどのように言っているか?以下抜粋。


「同対策においては、東日本大震災後、地震等に関する不確かな情報等、国民の不安をいたずらにあおる流言飛語が、電子掲示板への書き込み等により流布してい る状況に鑑み、インターネット上の流言飛語について関係省庁が連携し、サイト管理者等に対して、法令や公序良俗に反する情報の自主的な削除を含め、適切な 対応をとることを要請し、正確な情報が利用者に提供されるよう努めることとされています。」(総務省ホームページより)


「流言飛語」とは、辞書「大辞泉」によれば、「口づてに伝わる、根拠のない情報」である。政府が「流言飛語」と呼んでいるものとは、決して「国民の不安をいたずらにあおる」ものではない。中にはそういうものもあるのかもしれないが、政府がここで躍起になって統制しようとしているのは、きちんとした科学的・実地調査的根拠に基づいた情報、政府が伝えようとしない「真実」なのだ。口づてに伝わる根拠のない情報ならば、政府はなんら恐れる必要はない。例えば、非科学的根拠に基づいて誰かが「1ヵ月後にマグニチュード9の巨大地震が東京を襲う」などとインターネットで呼びかけたところで、通常の知性と判断力を兼ね備えた国民であれば、真剣にその可能性を心配したりはしないだろう。そもそも、巨大地震がいつか関東を襲う可能性が高いのは、だれでも知っており、備えが必要なのは言うまでもない。


今回の政府による言論統制・情報統制については、もちろん海外のメディアも伝えている。ただし、あまり多くはない。


Japanese government censors Fukushima reports that contradict official story (個々が正しい情報を得て行動できるようにすることを目指す非営利団体the NaturalNews Networkによる記事)


情報検閲をするまでになってしまった日本の政府は、中国や北朝鮮となんら変わりはない。


私はいいたいことは、日本のTVや新聞等のメディアがどのように放射能汚染を伝えているか、批判的な目を持って見てほしい、ということだ。


政府の公式見解を基本的に流しているだけのメディアの言説は一貫している。


「野菜を食べても水を飲んでも直ちに健康被害はない」(←即死レベルではない、というだけ。)


「母乳から放射能物質が出たが、赤ちゃんには健康被害はない」(←本来、微量たりとも検出されてはいけないヨウ素やセシウムが検出されたこと自体が、非常に深刻な問題なのである。原発は今も放射能を垂れ流し続けているのだから、健康被害はない、と現時点において言い切ることは殺人行為に等しい。)


「魚から放射性物質が出たが、限度の範囲のレベルであって、市場に出回っているものに関しては大丈夫」(←ここアメリカの市民やメディアの反応としては、魚は一切食べない、というのが常識。日本政府の対応はゆるすぎる、危険意識が足りない、という意見が主流。)


「福島や茨城の農家は風評被害によって苦しんでいる」(←彼らを苦しめているのは風評被害ではなく、原発事故によってもたらされた放射能汚染である。問題のすり替えによって、政府は国民に汚染野菜を食べさせようとしている。)


政府の求める秩序とは、一体だれのための秩序なのか。国民のためではないことは明らかである。政府にとっての秩序、それしか彼らは考えていない。


今、海外メディアは一様に、日本政府が正確な情報を適切に提供していないと批判している。もっともである。政府にとって誤算だったのは、海外メディアは日本のメディアのように政府に従順ではなかったことだ。彼らが先を競って原発に関する情報を集めようとしているうちに、日本政府から情報を得られなくなってしまったのだ。今、海外ではだれも日本政府の情報を心底信用してはいない。信用しているのは、政府や東電の言うことを鵜呑みにして、優しい気持ちから福島や茨城の農産物を進んで買って食べて放射能体内被曝を毎日している、日本の善意に満ちた国民だけである。


私は本当に、放射能のニュース・放射能が飛び交っている日常に慣れてしまって、だんだん気にも留めなくなっている私の友人・家族を含め、関東・東北に暮らす人々、特に子供たちが心配でならない。


私は心底から、福島はじめ東北の農家や漁業従事者にも同情している。しかし、彼らの魚・農産物を食べれなくしたのは東電と政府(歴代の自民党政権を含め)なのである。(津波だ、と言う人もいるが、今まで東電がどのようにずさんな管理をしてきたか、今までどれだけ原子力利権を政治家や役人がむさぼってきたか、考えてみてほしい)。農家や漁業従事者のこれからの生活を保障するのは東電と政府の責務である。その上で言うが、日本国民は、政府と東電によって殺される前に、自分で正しい情報をネットや海外のメディアから収集し、自分で判断をし、行動するしかない。福島の野菜を食べたい人は食べればよい。しかし、それは色々な情報を調べて、自分の判断力と責任でもって決定するべきであり、政府の情報を鵜呑みにしたためであってはならない。


最後に、今アメリカで話題になっている、福島第一原発の三号機の3月14日の「水蒸気爆発」(政府発表)が実は核爆発ではないか、というニュースで締めくくりたい。これは日本のネットでもかなり話題になっているが、大手のマスメディアには決して出てこないため、日本国民のほとんどは知らないと言ってよい。科学者が第一原発の一号機の水蒸気爆発と三号機の爆発を比較し、その違い(明らかに違う)を検証、三号機の爆発と通常の核爆発との共通点を検証している。まずは映像を見てみてほしい。2分半ほどなのですぐに見れる。英語であるが、映像だけでも見る価値ありである。


Fukushima: Nuclear blast at reactor 3? (You tube)


爆発の様子、そして広範囲に、核燃料に含まれていて外には出ないはずの核物質が検出されていること、などから考えると、三号機は核爆発だったのではないか、という疑問の答えは、状況証拠では限りなくクロに近い。だとすれば、政府があまり伝えようとしない三号機の真実(福島第一の一号機・二号機・四号機とは違い、三号機はMOX燃料を使用しており、核爆弾を作るために使われるプルトニウムが使われている)を考えると、恐ろしくなってくる。3月14日の三号機の爆発のあと、放射性物質が計器を振り切って計測不能なほど放出されたこと、東京に黄色い物質が降り注いだこと(政府は花粉だと発表したが、花粉による黄色い粉とは思えないほどの量であった。ちなみに放射性物質は空気に触れると黄色くなるものが多い。プルトニウムもその一つ)、東京の杉並区のマンション屋上にガイガーカウンターを近づけると、一気にその数値が上がったという投稿ビデオなど、もし三号機が核爆発を起こしていて、政府がそれを隠蔽していると考えるとつじつまが合う状況証拠もある。


杉並区のマンションの屋上に死の灰が? (You tube)


 


結論である。


1.政府と東電の公式発表を信用してはいけない。TVや新聞の報道も、ほとんどは統制されていることを知るべきである。


2.政府と東電に殺される前に、自分の身、家族の身を守らねばならない。そのためには、様々な情報をインターネットで収集し、自分の判断力で判断し、どのような行動を取るか決める。


3.他言語ができる人は、海外メディアの情報を収集することをおすすめする。判断材料になる。


4.不必要なパニックはいらないが、「正しいパニック」(広瀬隆氏)は必要である!


 


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音楽とハリケーンとクレオール:ニューオーリンズの5日間

アメリカ最大の教育学会「AERA」(American Educational Research Assocation)が今年はニューオーリンズで開催され、4月8日〜12日まで、4泊5日滞在した。会場は5つぐらいのホテル。2週間前に参加したシカゴの学会とは規模が違う。


初めてのアメリカ南部(フロリダは南部には入らない)の旅なので、独特の文化を経験するのを楽しみにしていた。ルイジアナ州はメキシコ湾に面し、ニューオーリンズはその上ミシシッピ川にも挟まれているため、2005年のハリケーン「カトリーナ」の際には甚大な被害を被ったことは記憶にも新しい。


フレンドリーなタクシーの運ちゃんは黒人で40歳手前ぐらいであったが、23歳の息子がいて(かなり若いときの子らしい)、カトリーナのときの被害がまだ残る自宅の様子などを話してくれた。空港とニューオーリンズの町の間はタクシーで20〜30分ぐらいであるが、その辺りもかなり水没したらしい。政府から補助金をもらったが、それをすべて自宅の修繕に使ってしまうと、次にまたハリケーンが来たときに逃げるためのお金がなくなってしまうので、少し取っておかないとと言っていた。


ニューオーリンズにはいくつかの地区があるが、目抜き通りのCanal Streetをはさんでビジネス地区と、ヨーロッパ調の古い町並みのフレンチ・クウォーターが広がる。このフレンチ・クウォーターは比較的ハリケーンカトリーナの影響を免れたそうである。


 



このようにバルコニーがついた建物、家々が続く。



ニューオーリンズは4月だというのに、夏の東京のような暑さと湿気であった。コロンバスの寒さに慣れた体はこの暑さになかなか対応できず、最初の1日2日は汗をかいても熱が体から出て行かず、痒みまで出てくる始末。でも日本のかゆみ止め「ムヒ」を持っていたから大丈夫。体中に塗りたくったら、涼しくなって痒みもおさまった。やっぱり「ムヒ」はすごい!



バルコニーに花を飾っている家も多い。


絵画を売っている人がいた。



まだ薄暗いうちから、人で賑わっている。オハイオでもボストンでも、アメリカのほとんどの町では、公共の場所でふたの開いたアルコール飲料を持ち歩くことはできない(Open Container Lawという)が、フレンチクウォーターでは大丈夫である。ただし、プラスティックの入れ物に入っている場合のみ。瓶入りのビールなどを飲み歩きすることは禁止されている。酔っ払って瓶を割ったりする人がいるからだと思われる。他には、ラスベガスの目抜き通りストリップでもアルコールの飲み歩きはOKである。こちらは瓶でも大丈夫だったと記憶している。



もうすぐ始まるMardi Gras(マーディ・グラーと発音する)ののぼりや看板を多く目にした。カラーは緑で、告解火曜日のこと。謝肉祭を祝うお祭り騒ぎである。どういう関連だか分からないが、アメリカの女の子はこのお祭りで乳を出すのが好きである。通りがかりの車にむかって、Tシャツをまくりあげて(ノーブラ)乳を見せたり。みんなやっているから平気、というわけだろうが、これは真似できない、というかしたくない。もっとすごいのは、Tシャツも着ないで、ブラもつけずに、乳頭にハート形の小さいシールだけを貼った状態で平気で街中を歩いていた子。去年のこの時期にコロンバスで見たのだが・・・絶句。



ニューオーリンズは新しいビルと、フレンチ・クウォーターの古い建物が調和した町だ。



フレンチ・クウォーターで一番有名な通りはバーボン・ストリート。歌舞伎町みたいな感じだが、昼間でも結構人でにぎわっている。クレオール料理(ニューオーリンズの、米、豆、トマトなどを使った香料の効いた料理)のレストラン、シーフードレストラン、バー、ライブ音楽を楽しめるバー(あまりおしゃれな感じではなく庶民的な感じ)、ストリップ劇場、セックスショップ(大人のおもちゃ屋のお洒落なバージョンという雰囲気)などが延々と1キロ2キロ、ミシシッピ川の方向に向かって続く。


これはいくつか入った、ライブバンドのいるバー(というか酒場)のうちの一つ。結構、おっちゃんバンド(おじいちゃんバンド)が多いんだ。



昼間に見ると結構汚い建物があるのが分かる。昼でも夜でも、バーボンストリートはビールと尿と下水の混じったような臭いが漂っている。ハリケーンの影響で下水の状況があまり良くないのではないかと思った。ところどころに、フローズン・ダイキリやフローズン・マルガリータのお店がある。1杯10ドルぐらいはするので、アメリカにしては割高なほうだ。



gator sausage(ワニのソーセージ)も食べてみた。けっこうchewyで、歯ごたえがあってうまい。ビールにめちゃめちゃ合う。ワニ75%他の肉25%の混合もあれば、ワニ100%もある。これはワニ100%。



見た目からはとてもワニとは思えない。


フレンチ・クウォーターで一番ポピュラーな飲み物(カクテル)はハリケーンという名前で、由来は別にカトリーナではなく、何十年前からあるラムベースのカクテル。赤い色をしていて、結構強いが、フルーティなので飲めてしまう。で、知らない間に酔っ払う。ライブ音楽を聴いてノリノリで踊ったりするとてきめん。ただし、他のカクテルに比べて二日酔いはしない気がした。


カクテル「ハリケーン」。このカクテル発祥のPat O'Brien'sというレストランでクレオール料理を食べた。ここのカクテルグラスは無料でお持ち帰り可能。お店の人が箱に詰めてくれた。



ニューオーリンズ出身の友達によれば、フレンチ・クウォーターで一番強いカクテルは、Hand Granade(手榴弾)という名前のカクテルで、ジン・ウォッカ・ラムのミックスにフルーツジュースを加えたもの。聞くだけで強そう。


ニューオーリンズにはハードロックカフェもある。ボストンの地ビール、Samuel Adamsを頼んだ。なんでニューオーリンズに来てヤンキーの飲み物飲んでるんだ、と言われたけど。ここで言うヤンキーとは、日本語のヤンキーではなく、アメリカ英語でyankeeといえば「北東部出身の人」の意味。ということは、ニューヨーク・ヤンキースを心底忌み嫌うボストン・レッドソックスのファンも実は「ヤンキー」なんだよな。言うと怒られそうだが。



このグラスもお持ち帰り可能。無料。今はコロンバスの自分のアパートに鎮座している。グラスをお持ち帰り可能にするのはニューオーリンズで流行っているみたいだ。他の町ではあまり聞かないサービスだ。


ミシシッピ川まで歩いた。



ディズニーランドで見るような船もあった。これは水上レストランで、クルーズしながら料理が楽しめる。



こちらは運搬用の客船。車も乗せられる。



ニューオーリンズのほかの乗り物としては、町を走るストリート・カー。これは前述の目抜き通り、Canal Street。


 



ハリケーンにもめげず、強く明るくフレンドリーなニューオーリンズの地元の人々。美しいカクテルのハリケーン。スパイシーなクレオール料理。バンド演奏。人をひきつける素敵な町ニューオーリンズが好きになった。

福島の放射能レベル

ジャーナリスト広瀬隆氏も指摘したように、福島第一原発の事故による放射能漏れ情報は海外のほうが早い。 


New York Timesのウェブサイトでは、日々、刻々と変わる福島からの放射線測定情報を地図とともに流している。


こちらを参照→Radiation levels


福島原発から半径80キロ以内の地域に点在する測定地点にマウスカーソルを合わせると、そのときの放射線レベルが表示され、過去約1ヶ月間の測定値の移り変わりと、その後どのぐらいの時間滞在するとどうなるのか、という予測が記述されている。


残念ながら半径20キロ以内には、立ち入りが制限されているためか、測定地点が存在しないが、半径20キロ〜80キロの間にはいくつもの測定地点があるのが分かる。


例えば、半径20キロの地点の測定値はアメリカ時間4月14日午後11時半現在において、毎時52マイクロシーベルト、2時間で胸部X線の放射線量と同量、40日間でアメリカの核施設での労働者が年間に浴びてよい放射線の制限を超え、80日間で一生の間に癌を発症するリスクを高める、となっている。


それが半径30キロのわずかに外側の地点になると、毎時25マイクロシーベルト、4時間で胸部X線の放射線量と同量、83日間でアメリカの核施設での労働者が年間に浴びてよい放射線の制限を超え、163日間で一生の間に癌を発症するリスクを高める、となる。


ちなみにこれらの数字であるが、食品や水によって体内に取り込まれる放射性物質による体内被曝の量は考慮されていない。加えて、3月11日からの累積量も考慮されていない。よって、仮に半径20キロの地点にこの1ヶ月間居続けた場合は、残念ながら、すでに一生の間に癌を発症するリスクがかなり高くなってしまった可能性がある。今まだ自ら残ることを決断して、そこに住んでいる人たちがいると聞くが、いかなる理由であっても、どうか一刻も早く、そこを離れてほしい。


原発の周辺で、事態収拾のために奔走している作業員たち、そしてその家族には頭が下がる思いだ。誰かがやらなければいけないのだから、という思いで、さらなる放射能漏れを止めるために、彼らは命を削って作業をしている。東電と政府は、どんなことがあっても、彼らの今後の健康管理、治療費、家族も含めて生活費など、手厚い保障をせねばならない。


プルトニウムやストロンチウムなど、本来自然界に存在しないはずの恐ろしい放射性物質まで検出されている。一体日本はどうなってしまうのか。New York Timesの先に紹介したウェブサイトを見ても、風向きによってかなり値が違うことが分かる。隣あわせの町村でも、放射線量に大きな差があるのである。しかしこのような地図と情報を、なぜ日本のマスコミは流さないのか。政府や東電は何を隠しているのか。1ヶ月前の福島の土壌検査でストロンチウムが検出されたことが、つい昨日、1ヶ月も経って発表されたのはなぜなのか。原発事故初期の動きを誤っただけではない。その後もずっと、その場限りの対処で事態をますます悪化させてきたのだ。その罪の重さは計り知れない。

政府と日本のマスコミが伝えないこと

相変わらず福島第一原発の状況は収拾がつく気配がない。


アメリカにいても不安が募る毎日であるから、日本にいる人たちはどれだけ不安とストレスの中で暮らしているのだろうと思う。


ヘリによる空中からの放水、地上からの消防隊の「決死の」放水、高濃度の放射能汚染水の流出を防ぐために新聞紙やおがくずまで入れ、それが効かないと何たらポリマーやら水ガラスを入れ、それが効を奏したと思ったら、高濃度の汚染水を入れるイレモノがないからといって、低レベルの放射能汚染水を海にポイ捨て、今度は水素爆発を防ぐために窒素を投入・・・


どうも、すべてが行き当たりばったりの対応にしか思えない。最も大きな失態は、津波のあとに東電や政府が諸外国からの援助の申し出を受け入れず、原発の事故の問題を自分達で解決しようとしたことであるが、その後、新たな問題が起きるたびにその場しのぎの方法で対処をして今に至っている。原子炉そのものの爆発は起こっていないが、一体どれほどの放射性物質が今まで空中に、そして水中に放出されたのか、そして今後はどうなるのか、全体像は報道されない。


インターネットやTVの報道では、水道水から放射性物質が検出されても、牛乳や野菜や魚から検出されても、政府やマスコミは「心配ない」「大丈夫」「直ちに健康に影響はない」と言い続けている。その結果、東京に居る私の友達でも、マスクもつけずに呑気に構え、普通の生活を送っている人もいる。実際に東京で外出をしてこの目で見たわけではないので分からないが、そんな楽観的に捉えている人はたくさんいるのではないだろうか。


チェルノブイリの爆発事故と福島の事故が性質が異なるものであることは分かった上で言いたい。チェルノブイリの事故があったあと、たくさんの子供も大人も癌になったり放射性障害を発症したりしてきている。25年経った今でも、苦しんでいる人々がいる。あとあとになって癌やその他の疾病にかかったりしているのは、それまで蓄積してきた内部被曝のためである。放射性物質は吸い込んだり食べたりすると、体内に長期間残って、放射線を発し続ける。「直ちに健康に影響はない」のは当たり前だ。もしすぐに影響があったとすれば、それは原爆投下後の広島長崎のような状況だろう。日本の政府もマスコミも、日々の一時間あたりの放射線の量についての報道はしているが、本当に驚くほど、内部被曝の問題については報道しない。内部被曝した動物の食物連鎖についても、報道は非常に少ない。


医療目的でのX線や、日常で自然に浴びる放射線の量と比べたりするのは根本的に間違っている。ジャーナリスト広瀬隆氏いわく、政府、マスコミ、御用学者、NHKの解説委員はみな「犯罪」を犯していると言っていい。「直ちに健康に影響はない」から大丈夫なのではなくて、5年後、10年後、外部から、そして体内から浴びる放射線の量が積もり積もって、一体どんな問題が起こるのか、ということを伝えてもらわなければ意味がない。


政府も東電も国民の健康を守ってはくれない。このようなときには、各自が情報収集して、自分で判断をして行動しなければいけない。自分の身を守るのは結局自分だということだ。原発の事故に関しては、素人は何も出来ず、様子を見守っていることしかできないのがもどかしい。原発の事故のあと、外国人がどんどん日本を出て自国に帰っていき、それを過剰反応だと、私を含め多くの日本人は見ていたが、今となっては、彼らの判断が正しかったように思えてくる。

学内奨学金を獲得

2月に出願していた、オハイオ州立大の学内の留学生向けの奨学金をもらえることに決まったとのメールが来た。これは学部生1名、修士1名、博士課程1名がもらえるもので、額は1500ドルとあまり多くはないが、アメリカで受ける初めての奨学金なので、とても嬉しい。


現金支給ではなく、大学のアカウント(口座)の中にcreditとして振り込まれ、学費や諸費用が生じると、そこから引かれる形になる。大学院の学費は一学期9000ドルぐらいであるが、私の場合は、もともと大学でGraduate Associateとして仕事をしているため学費が免除になっている。それでも、雑費(健康保険料の一部や大学の施設費等)は毎学期、日本円にして2万円ほど払う分があり、いつも自分のアカウントに振り込んでいる。今回の奨学金によって、まあちょうど、その分も2年間ほどは免除になったような感じである。


アメリカの大学・大学院は日本に比べてべらぼうに学費が高いが、そのぶん、様々な奨学金の可能性がある。学部生、特に留学生には厳しいが、大学院生なら学内の奨学金があるところがほとんどである。これから博士論文のためのフィールドワークにはお金がかかるので、その分の助成金(grant)も申し込まないとと思っている。これは学内よりも外部団体のほうが金額が高いのだが、残念ながら、アメリカの団体は、グリーンカードがないと申し込めないものがほとんどである。なので、日本国内の団体でいいところがないかと模索中である。

人のものを盗るということ

盗難に遭った。アメリカで盗難に遭うのはこれで4度目か。


EXPRESSという服飾のショップがあるが、そのオンラインショップでオーダーした服が盗まれた。先週の火曜に申し込み、もうそろそろ送られてきてもよい頃だがと思っていたときだった。アパートの建物は何棟かあるのだが、部屋番号が同じで棟番号違いの住人が、EXPRESSの破かれた袋を持って訪れた。私が先日オーダーしたものだ。その人の話によれば、部屋の前に袋が破かれた状態で置かれていたのだという。自分宛てのものではないことが分かり、私の部屋まで届けに来てくれたのだった。


中を確認すると、Tシャツやカーディガンなど6点を頼んだのだが、そのうち2点が盗まれていた。その人が盗んだのかとも思ったが、それならば届けにきてくれるのもおかしい。「証人になってほしければ、喜んでなるわよ」とまで言ってくれたのだから、その人ではないだろう。6点すべて女物なので、犯人はきっと女だとは思うが、確かめようもない。セール品なので、損害額は30ドルちょっと、と大した金額ではないが、どこのだれが開けたのかわからない気持ち悪さと、怒りで、なかなか気がおさまらない。


このようにオンラインで頼んだものを盗まれたのは前にもあった。本だ。これは、どこのだれが盗っていったのか、全くわからない。間違って別の部屋に届けられて、そのまま開けた人が、自分のものではないと分かり、捨ててしまったのかもしれない。専門書だったため、一般の人が読んで面白いと思うような本ではなかったので余計にそう思う。


前にも書いたが(→「アメリカの流通sucks!」参照)、アメリカの流通は日本と比べると雲泥の差である。頼んだ本が3週間経ってようやく届いたり、10日で届くはずのものが1ヶ月かかったり、という話もよく聞く。アパートでも一軒やでも、届け間違いというのが日常茶飯事である。アメリカに住むと、日本の流通のよさが身にしみて分かる。


流通の悪さはともかく、盗難の多さ、これにも辟易する。今回と前回(本)以外には、昔、寮に住んでいたときに共同の冷蔵庫から食べ物が盗まれたことが何回もあったこと。それから、記憶にも新しい、去年、車の中からカーナビが盗まれたこと(窓ガラスを割られた)。友達はジムで財布とタオルを盗まれた人もいる。この、人のものを盗むという行為は、日本では道徳的観点から、小さいうちから「絶対にしてはいけないこと」の一つとして親や学校に教え込まれることが多い。どんなに小さいものであっても、それが人のものだったら、絶対に盗ってはいけないのだ、と。嘘をつくと「泥棒のはじまり」だと言って戒められたものだ。


そんな、日本では当たり前のように共有されている感覚が、アメリカではそうではない。震災があっても、日本では比較的、窃盗の被害が少ないことも、他国でニュースになるぐらいだから。日本では道徳的教育が効を奏しているのか分からないが、アメリカでは、いや日本以外の国では、人のものを盗むということを平気でする人が本当に多い。窃盗事件なんて、もう毎日のように、そこらじゅうで起きていて、ニュースにもならないぐらいだ。私はcrime alertといって、自宅の半径3マイル以内で犯罪が起こるとメールがくるサービスに入っているが、メールが届くのは毎日である。それを開くと、地図とともにどのような犯罪が起こったのかの説明が書いてある。この辺りで銃射撃や殺人やレイプが起こることは稀であるが、窃盗や車へのいたずら、住居侵入、暴力事件は、日々どこかしらで起こっている。


普通に考えて、人のものを盗っていくという神経が信じがたいのだが、「自分が持ってなけりゃ、人から盗ればいい」と考えている人はアメリカにはたくさんいるようなのだ。今回の件も、オンラインショップの責任ではないし、郵便局に訴えたところでどうにもならないし、警察に言っても何もしてはくれないのは目に見えているし(車からカーナビが盗まれても何もしてくれなかった)、自分で犯人を見つけ出すのは容易ではない。というわけで、だいたいの場合、窃盗が起きても、被害者は泣き寝入りがほとんどだ。友達に話すと、「Just write it off.」と言われた。なかったことにして忘れろ、ということだ。窃盗をしても逮捕されないから、ますます窃盗が増える、という悪循環になるのが気に食わないが、どうもしようがない。しかも防ぎようもないのがさらに頭にくる。

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