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Author:まめ
アメリカ大学院留学。結婚・出産後、Ph.D.取得。イギリス引っ越し、1年後アメリカに戻る。現在、妊婦ワ―キングママです。


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Towed away

停めた車が20分後には跡形もなく消えてなくなっていたら…?レッカー移動されることがあるとは分かっていても、自分の身に起こるとなると、頭がなかなか事実を受け入れられないものだ。

最近、コロンバスの目抜き通りNorth High St.にお手頃価格で野菜たっぷり、おいしい地中海料理屋が出来たので、よく通っている。隣に客足の少ないマクドナルドがあり、がら空きの駐車場があるので、これはいいと思い、車を停めて、マクドナルドは素通りで隣の地中海レストランに入ってささっと食事を済ませて出てくることにしている。


ところが昨日、いつものようにほんの20分ほどで食事を終えて出てくると、車がない!!!

皮肉にも、この日に限ってレストランを出際に、ウェイターに「この店の駐車場はあるの?」と聞いたのだった。「ないんですよね。でもマクドナルドには停めていないよね?え、停めたの!?でっかい男たちがたむろしているの、見なかった?常にチェックしていて、マクドナルドへの客ではないと分かると、すぐにtow away(レッカー移動)するんだよ、気をつけて。たぶんあなたの車も持っていかれたかも」とウェイターに言われたのを思い出すも、時すでに遅し。。。

そういえばマクドナルドの入り口付近には、いつも大柄で、あまりガラの良くない黒人の男たちが3人ほどたむろしているとは思っていたが、まさかマクドナルドの客以外が車を停めないように見張る仕事をしているのだとは思いもしなかった。


マクドナルドのマネジャーに聞くと、彼らはマクドナルドに雇われているのではないらしい。本当のところはわからないが、どうも怪しい気もする。というのは、駐車場の持ち主はマクドナルドであり、彼らを雇ったレッカー会社ではないからだ。別に雇われているわけでもないのに、マクドナルドへの客かどうか常に見張り、そうでなければ即レッカー車を呼んで移動させ、金を儲けている奴がいるということか。

ガラの悪い黒人と話す気にはならず、看板に出ている電話番号に電話をかけると、レッカー先の住所を教えてくれた。歩ける距離ではないが、さほど遠くもなく、少しほっとした。友達の中には、車をレッカー移動されて、かなり遠くの町まで取りに行かざるを得なかった人もいるからだ。とはいえ、車と引き換えに152ドルも払えという。日本で自転車を撤去されたときには2000円で済んだのに…15年以上前のことだが。

法外な値段に頭に血がのぼりながらも、ATMに行って現金を引き出す。苦学生にとって150ドルがどれほど大金だか分かってるのか!!!15分ほど待っているとタクシーが通りかかったので呼び止め、住所を告げると、「ああ、impound(押収されたもの)のあるところね」と言われた。同じ目に遭ったことのある人は予想以上に多いとみえる。

主要道路から少しはずれたゲットーのようなところに、それはあった。雨が降りしきり、辺りも暗くなって、余計におどろおどろしい雰囲気が漂う。小さな事務所に入って車種を告げ、IDを見せ、金を払ってサインをすると手続きはものの数分で終了。レシートに書いてある文章を見ると、どうやら1日で18ドルの保管料が取られるらしい。ということは、その日に取りに行かず、10日ぐらい放置して取りに行ったりすれば、合計で300ドルを超える金額を徴収されるわけだ。そんなことは最初にレッカー先に電話をかけたときには一言も言っていなかったが。

車の保管所へのものものしい巨大なゲートがあき、中に入っていくと、持ち主の現れない哀れな車が数十台見えた。1〜2時間前にレッカー移動されたばかりの私の車は当然ながら一番手前にあった。ウィンドウにクレヨンで日付が書かれ、落とすのに少し時間を要した。アメリカ人と違って日本人は車を大事にするんだよ!ウィンドウにクレヨンで文字を書くとは何事か!

少し前に見た映画「ファイト・クラブ」を思い出し、主人公が保険会社を次々と爆破したシーンを頭に描く。レッカー会社もマクドナルドも火の海と化す、かなり過激な想像をしつつ、帰路につく。


ただ、考え方を変えれば、不幸中の幸いとも言える。車に別に傷はつけられていない。パーキングブレーキの引き具合がいつもと違ったので、ピッキングで車内にも立ち入ったことが分かったが、カーナビも盗まれてはいない。そして、別に事故に遭ったわけではない。誰も怪我をしていない。レッカー先はタクシーで8ドルぐらいで行ける距離のところであった。アメリカでレッカー移動にあった日本人はそんなにたくさんはいないだろう。普段なかなか出来ない経験ができた。(←かなり無理やりなポジティブ思考…。)この経験で学んだことは、もちろん安易に駐車をして車から離れないようにすることはもちろんだが、アンラッキーな目にあったときには、発想を変えて、その逆境の中でもどういうふうに「良かった」点があるかと考えてみることかもしれない。


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Revolutionary Road (レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで)



10年以上も前の世界的大ヒット作「タイタニック」主演カップルが再共演。この世代の俳優・女優としては最高峰の演技力を誇ると言われるケイト・ウィンスレットとレオナルド・ディカプリオが、「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」では、夫婦役を演じます。



しかしこの邦題、一体何なんだろうかと思います。20年ぐらい前までの洋画は、かなり気の利いた邦題がつけられていたもんですが(例えば007シリーズなど)、洋画に邦題をつける才能のあった人たちがみんな退職してしまったんでしょうかね。安易にカタカナに直しただけの邦題が最近特に目につきます。

Revolutionary Roadというのは、主演夫婦が買った家の建つ道の名前。電話もタイプライターもアナログで、女性の幸せといえば、素敵な旦那と結婚して子供を生み、郊外で庭付きのしゃれた家に住むことだった時代。時代設定は明らかにされていませんが、そんな「恵まれた」1950年代の主婦たちが募らせていった「名前のない」鬱々とした気持ちを綴ったベティ・フリーダンのエッセイ、「The Feminine Mystique」を思わせる時代設定です。ベティ・フリーダンは、社会に貢献できず自分の能力を日々の家事に埋もれさせてゆく主婦たちの失望感を、様々なエピソードとともに描き、第二次世界大戦後の、社会が求めた「女性らしさ」を讃美する風潮に異議と唱えます。その後の60年代フェミニズムに多大な影響を与えた作品です。

この映画の主人公エイプリル(ケイト・ウィンスレット)も、Revolutionary Roadに建つ素敵な家で、誰もがうらやむ素敵な夫婦として生活しながらも、誰かの母親、誰かの妻としてしか生きられない自分、不自由はないけれども何かを変えたい自分を常に意識しています。主婦としての彼女が抱える鬱々とした気持ちは周囲には理解されないし、彼女自身もそれが何なのか、自分は何が欲しいのか、なぜ何かを変えようとしているのか、模索していますが答えは見いだせていません。その様子が見て取れるのは、すでに2人の子供がいるエイプリルが、予期せずも3人目の子供を妊娠してしまったことが分かったときのシーン。そして、彼女が旦那にパリに移住することを提案し、自分が仕事をするから旦那は自分の人生でやりたいことをしばらく模索すればよいと、目を輝かせながら語るシーン。



エイプリルの旦那(レオナルド・ディカプリオ)も、日々面白くもない仕事をするために会社を家を往復するサラリーマン生活に、不満を抱いています。彼の出勤シーンは、まるで日本のそれのように描かれていて、思わず苦笑してしまいます。サラリーマンがみな、同じようなスーツに同じようなハットをかぶり、同じような鞄を抱えて電車のホームにたたずみ、駅を足早に歩く様子・・・。

この二人に、近所に住む別の夫婦と、家を紹介した女性(タイタニックに続いてまた主演2人と共演することになったキャシー・ベイツ)の、数学の博士号を持ちながらも精神を病んでしまっている息子がからみ、少しずつエイプリル夫婦の歯車は狂っていきます。主演二人の演技は素晴らしく、微妙な心のひだを実にうまく表現しています。

衝撃の結末のあとも、この時代の女性の生き方、中絶が違法であった時代のこと、夫婦のあり方、人生について、様々なことを考えさせられる映画です。何の予備知識もなく、特に期待もせずに見た映画ですが、最近見た映画の中では1.2を争う、いい映画でした。監督はサム・メンデス。ケイト・ウィンスレットの実生活の旦那です。旦那が監督する映画で(ラブシーンも含めて)演技するのって、やりにくいだろうなぁ。



↑タイタニックから10年ちょっと。同じ女優・俳優でも、「ローズとジャックだ!」とは全く感じません。単純に歳をとったということもありますが、二人の演技力のなせるわざでしょう。何に出ていても、何歳になってもターミネーターに見えてしまうシュワちゃんのような俳優もいますが。知事として話している姿を見ても、いまだにターミネーターに見えてしまうのは私だけ・・・?

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アメリカで車の保険に入るには 【その2】

【その1】ではアメリカの車の保険の入り方、そして留学生にとってはいかに車の保険が高いものであるかについて述べました。【その2】は保険料を下げる方法についてです。

State Farmという大手保険会社の高額な保険にとりあえず加入し、翌日晴れてディーラーに行って車を取ってきました。せっかく全額支払ってしまったことだし、6か月は我慢して、次の保険更新のときに別の会社に乗り換えようかとも思ったのですが、日本での運転歴、そして無事故歴がここで反映されないことにどうしても納得がいかず、早速ネットでリサーチを始めました。

まず、同様に悔しい思いをしている日本からの駐在員や留学生がアメリカには多いのではないかと思い、日系の保険会社がそのようなニーズに向けてアメリカでの車の保険を取り扱ってはいないかどうか調べました。


ただ、日本では対人事故について「無制限」にお金が下りるというような保険は普通ですが、アメリカでは保険が下りる限度額が決まっているので、そういう違いによる難しさもあるのか、日本の保険会社でアメリカの車の保険を売っている会社は見あたりませんでした。唯一、AIG保険という会社が、(直接アメリカの車の保険を売っているわけではありませんが)日本での運転歴を考慮してもらえるように、提携しているアメリカの保険会社に話をつけてくれるという仲介サービスを行っているのが分かりました。

ただし、このサービスを受けるには渡米前で日本にまだ滞在しており、時間的にも余裕がなければいけない上に、この保険会社が売っているなんらかの保険にすでに加入している必要があり、それは決して安いものではないので、やや疑問を感じました。本当のところはわかりませんが、AIG保険はちょっと経営がヤバいというような話も聞いたことがありますし、どちらにしても、すでにアメリカに住んでいる私には当てはまらない保険サービスなので、結局アメリカの保険会社に入るしかないという結論に至りました。

次に、ネットで再び、各保険会社を比較するサイトで見積もりを出してみました。大手ではないし経営状態がどうなのかは全く分かりませんが、Progressiveという保険会社が安いようです。ここの保険に入っている、という日本人の書き込みも見つけました。同じようなサービス内容で、アメリカでの車の保険加入歴がないという条件で見積もりを取ってみたところ、6か月で745ドルほど、ネットで加入することによるディスカウントが受けられるので、実際に加入した場合は650ドルちょっとになることが分かりました。

いくつかの保険会社からメールももらっていましたが、American Familyという保険会社(日本でもアフラックなどでお馴染み)だけが、封書で見積もりを送ってきました。営業所がすぐ近くにあることが分かり、しかも直筆の手紙まで同封されていました。言うまでもありませんが、アメリカ人が直筆で手紙を送ってくることはあまり多くはなく、企業であればなおさら珍しいことです。日本では、感謝の気持ちを表したり、相手の心に訴えかけるには直筆の手紙が望ましいという文化がありますよね。年賀状に直筆で一言添える、とか、お中元やお歳暮を贈るときに合わせて葉書を書いて送るという文化です。なぜか、このAmerican Familyという保険会社の直筆の手紙に心を打たれてしまい、手紙を受け取ったその日に、営業所に出向くことにしました。

オフィスはビルの一階で、小さく小奇麗な感じを受けました。社員は2人で、保険を取り扱っている男性とそのアシスタントの女性。感じも良く、手紙を受け取ったのでオフィスを訪れたことを言うと、とても感謝されました。

早速、より正確な見積もりを取るために、個人情報や車種、免許番号などをコンピューターに入力してもらい、日本での運転歴も話しました。すると、何とAmerican Familyでは私の日本での15年の運転歴が考慮してもらえたのです!営業所員いわく、「私たちは顧客がアメリカでいつ運転免許を取ったかではなく、どれぐらいの運転歴があって、今までにどれぐらいの事故歴があるか、実際に即した情報を重視しているのです」とのこと。素晴らしい!!!

しかも、SSNがあるかどうかなど一切聞かれませんでした。

【その?】で述べた、保険会社から受けられるディスカウントについてですが、アメリカでの運転歴やSSNの有無に加え、保険会社にもよりますが、車種やメーカーによっても受けられます。例えば、あまりに古い車に乗っていたりすると、壊れやすい、事故を起こしやすい、とみなされ、保険料が上がったり、その逆に新しめで事故歴のない車だと保険料が下がったりします。他には、ガレージが吹きっさらしの駐車場なのか、屋内なのか、天井があるのかによっても保険料が変わります。面白いのは、赤い車は事故が多いとされているので、赤い車の場合は保険料が上がるシステムを取っている会社があることです。

そのほかに重要なのは、アメリカでの保険加入歴があるかどうかです。これはAmerican Familyでも聞かれました。加入したのがつい2日前ではありましたが、私がすでに保険を持っていることには違いありません。State Farmでもらった保険証書を見せ、無事、ディスカウントを受けることができました。つまり、State Farmで高額な支払いをして保険に入ったことは、無駄ではなかったのです。前にも書きましたが、キャンセルはいつでもできます。電話一本でOK、後日返金のチェックが送られてくるはずです。アメリカで初めて車を購入して保険に入る場合は、まずどこかに入っておいてから、数日後、その保険証書を持って別の保険会社の営業所に出向きましょう。すでにクレジット(信用)があるとみなされ、ディスカウントが受けられます。


あとは、アメリカに来たらすぐに運転免許を取りましょう。普通は運転試験とペーパー試験を受けなければなりませんが、オハイオ州の場合は、HilliardにあるDMV(Cemetery Roadに事務所があります)においてのみ、日本人とフランス人とドイツ人だけは、自国の免許証、国際免許証、パスポート、I-20(留学生に発行されるビザ関係の書類)を持参して25ドルを支払えば、試験免除ですぐにオハイオ州免許を発行してもらえます。いったい何故、この3カ国の出身者だけが優遇されているのかは見当もつきません。

さて、State Farmでは、保険料を下げるために様々な項目のリミット(保険金)のレベルを下げざるを得なかったことは【その1】で述べた通りです。American Familyではそれらを元に戻して、より良い保険内容にしたにも関わらず、保険料は6か月で$470でした。ほぼ半額です!1年にすると約9万円ちょっとで、日本の車の保険並みの値段です。6か月ごとに保険内容を見直しできるので、さらに下げることも可能だと思います。

車の購入では様々な中古車ディーラーを回るのが大切ですが、保険の加入でも、色々な営業所を回ったりネットでリサーチすることが大事だと実感しました。State Farmの高額な保険はすぐさまキャンセルしましたが、電話では理由を聞かれました。日本での運転歴を考慮してもらえたと話すと、驚いていました。どこの保険会社か、と聞かれました。対応の様子からすると、アメリカ以外での運転歴を考慮してもらえる保険会社はあまりないのではないかと思われます。

とりあえず1年で10万円ぐらいの節約になったのは自分でもびっくりです。浮いたお金でカーナビはもちろん、年間のガソリン代も全額支払えるぐらいですね。やった〜!
泣き寝入りはいけません。

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アメリカで車の保険に入るには 【その1】

アメリカでは州ごとに法律が異なりますが、オハイオ州法では、保険に入らずに車を運転することが禁じられています。日本では自動車の保有者は必ず入らねばならない自賠責保険と、車両保険などの任意保険とがありますが、アメリカでは保険に入ること自体はすべて個人の責任に任されています。よって、車を購入したからといって自動的に保険に加入することにはならず、自分で保険会社を見つけて加入しなければなりません。

車を購入する際の手続き上の書類の中には、このオハイオ州法を理解し承諾したということを示す紙切れも含まれていて、これにサインさせられます。保険に入らずに車を運転したことが分かると逮捕されます。

アメリカでは驚くほど手軽に保険に加入することが出来ます。インターネットの検索機能で、"car insurance" "Columbus"と入力するだけで、コロンバスにある保険会社だけでなく、各保険会社から見積もりを出してもらって比較することができるサイトなど、ずらっと出てきます。氏名、住所、生年月日、車種、必要な保険などを入力すると、すぐにその場で金額が出てくるものもあれば、次の日になってから、より正確な見積もりを出したいから連絡するように、とのメールが届く場合もあります。カードで料金を払いさえすれば、ネット上で保険契約することもできて便利です。

ただ、私には、保険というのは、ちゃんと営業所に出向いて社員と顔を合わせて説明を受けてから加入するもの、という日本人的な(?)感覚があったので、先に車を購入して保険に加入した友人から紹介された、State Farmという大手の保険会社の営業所に出向いて話を聞くことにしました。家からバス一本で15分ほどで行けるので、いざという時にも近所の営業所のほうがいいだろうという考えもありました。

その友達の話では、full coverage(強制保険であるAutomobile liabilityだけでなく、車両保険や医療保険、無保険の車両にぶつけられたときにも出してもらえる保険なども含むもの)で、6か月でだいたい300ドルほどということでした。

ところが、出してもらった見積もりはというと、6か月で$999.64、ひと月の支払い額は$166.61という、法外な金額。1年にすると約20万円!開いた口がふさがりませんでした。日本で車に乗っていたときも完全にすべてカバーする保険(東京海上)に入っていましたが、それでも1年での支払い額は10万円は切っていたと思います。

かたや6か月で300ドルの保険で済んでいる人がいる一方で、なぜ私は999ドルなのか。これは、アメリカの保険は会社によって様々なディスカウント方式があるためです。State Farmの場合(また多くのアメリカの保険会社も同様)、アメリカ以外での運転歴は考慮されないため、いつ「アメリカで」免許を取ったかが問題になります。私は昨年の10月にオハイオ州で免許を取得したので、ここでの運転歴は1年未満。日本での運転歴が15年あるにも関わらず、それは一切考慮されず、初めて免許を取った16歳の高校生と同様の扱いになってしまうのです。日本での事故歴もなく、アメリカでの運転は2000年から(国際免許で)経験があるというのに、あまりに不公平じゃないですか。

他に、私が受けられなかったのが、SSN(ソーシャル・セキュリティ・ナンバー)があるかどうかによるディスカウント。90年代は特に仕事がなくても取得可能でしたが、9・11以降、取得が厳しくなり、留学生は何か仕事をしていない限り取得ができなくなってしまったものです。この番号はアメリカ人であれば、生まれた時に割り当てられる番号で、まあ平たく言えば、国家が国民を管理するための番号とでもいいましょうか。この番号は、免許の取得でも、携帯電話の契約でも、何かと記入を求められる番号で、これが無い私は携帯電話(AT&T)のネット上のアカウントが未だに取得できない状況で非常に不便です。住所変更一つ取っても、わざわざ営業所まで出向かねばならないし、携帯のプラン変更でも、ネットのアカウントがあれば簡単に変更できるのに、カスタマーセンターにわざわざ電話をしないといけないのです。(注:後日、SSNは仕事を始めたときに自動的に付与されました。)

他には、今回の車が初めての購入だったため、以前に車の保険に入っていた記録がないことで、クレジット(信用)が無い、という扱い。2000年以降、何度もアメリカを旅行して車をレンタカーする都度、高い保険料を支払ってきたというのに。もちろん、レンタカーを借りたことがあるとかは、考慮に入れられません。

結局、ディスカウントを受けられたのは事故歴がないことぐらい。といっても、やはり免許取得から1年にも満たないということで、一気に保険料が倍増したのが一番の理由だということでした。

ともかく次の日にはディーラーに車を取りに行く予定だったため、キャンセルは後日でも出来ると思い、この日にState Farmの保険に加入。本意ではありませんでしたが、強制的に入らねばならない保険以外で、削っても支障ないものは削り、合わせて加入するとディスカウントが受けられるというので住宅の火災保険にも加入し、合計金額は$950ちょっとになりました。これだけで10万円近く。しかも1年ではなく、6か月ですよ。

車の購入だけでも懐痛いというのに、この保険にははらわたが煮えくりかえる思いで帰途に着きました。SSNが無い、アメリカで運転免許を取ったばかりだ、などの理由で、法外な保険料を支払わざるを得ないことになっている留学生が多いのではないかと思いますが、ここで決してあきらめてはいけません。私は次の方法で車の保険料をほぼ半額にすることに成功しました。【その2】に続く。

アメリカでの日本車への評価

ちょっと前に車を購入したことを書きましたが、車の購入に際してはネットや友達への聞き込みなど、自分なりに調査をしていて、気がついたことがあります。

日本車は壊れにくい、というのは多くのアメリカ人(そしてアジア人留学生)から聞いた言葉で、実際に日本車しか買わないと言っていた人も少なくはなく、町を歩いていても日本車はしょっちゅう見かけます。少し驚いたのは、車をよく知っている人ほど、ホンダのほうがトヨタよりもいいと言っていたことでした。日本では3位(か2位?)の人気の日産ですが、ニッサンがいいという声はついぞ聞いたことがありません。乗っている人に会ったこともありません。駐車している車でもあまり見かけません。

日本でかつて車を所有していたときにはトヨタに乗っていましたが、中古で買って約4年半乗っても、故障に遭ったことはありませんでした。日本ではたまに、ヨーロッパやアメリカの車に憧れて乗っている人に出会いますが、こちらの人にすれば、何で日本車がよりどりみどりで選べる環境にあるのに、それ以外に乗るんだ、という感じみたいです。例外はドイツ車ぐらいです。ドイツ車はこちらでも評価する声がたまに聞かれます。ただ、実際に走っているのはほとんど見たことがありません。

さて、今回もトヨタのカローラぐらいが買えればいいな、と思っていたのですが、実際には中古では流通台数がホンダに比べて少なく、あまりいいものは見つけられませんでした。そこでアメリカ人の評価を信じてホンダを探すことにしたのですが、シビックやアコードなどはかなりの台数が流通していました。

日本車は評価が高いので、どの中古車ディーラーでも値段は高めで、7年落ちでも日本円にして100万円を超えるアコードもざら、中には20万マイル(32万キロ)以上走行している車も見られます。日本の中古車だったら、だいたい10万キロ以上走行していたら値段はガクっと下がりますが、10万キロはたったの6万2500マイル。アメリカでは「低マイレージ車」として売られます。だいたい予算を決めて探していても、10万マイル以内の車で事故歴のない車にお目にかかることはそうたくさんはないので、たまに6万マイルとか7万マイル走行とか目にすると、「お、これは低マイレージだ!」と思う感覚になってしまいます。

車に詳しい友人2人が「絶対シビックがいいよ、彼女が乗ってるんだ」と言うので、シビックを中心に探し、合計で6台ほど試乗してみました。ただこのクラスの車で10万マイル近く、あるいはそれ以上走行していると、まだ5年落ち程度とはいえ、どこかエンジンにガタが出てくるのか、正直どれもあまりいい走り心地ではありませんでした。ブレーキを踏んだときに妙な「パフパフ」する感じがあったのが2台、アクセルを踏んでも踏んでもなかなか加速しない感じがあったのが2台、走りは良くも悪くもないがエアコンとパワーウィンドウが効かないのが1台、走りは許せる範囲だが車体の傷みが激しいのが1台・・・。事故歴がないくせに、何で車体に穴が開いてんだよ・・・。

それまでアコードは全く考えておらず、アコードなんてちょっとでっかいシビックみたいなもんだろう、とタカをくくっていたのですが、1台だけ予算の範囲内で事故歴のない車を見つけたので試乗してみると、まあ、全くもって別の乗り物でした。シビックが車ならアコードは戦車か、と思うほどのパワーの差があり、また乗り心地も飛行機のファーストクラス(乗ったことないけどビジネスクラスなら1回ある)とエコノミーの差ぐらいはありました。マイレージもほぼ10万マイルで試乗したシビックと同じ、年数も同じ、価格もほぼ同じ(差は500ドル以内)にも関わらずこの差は驚きでした。中古車を買うときには、買いたい車種が決まっていたとしても、別の車種にも試乗してみることをおすすめします。

アコードのセダンは乗っていてデカイ、という感覚がありますが、アメリカではハマーとかフォードのエクスプローラーとかでない限り、大きさは問題にはならないでしょう。むしろ少し大きめの車のほうが運転していてラクだし、疲れにくいと思います。

ちょうど同時期に数人の友達が車を買ったのですが、ロシア人がやはりホンダのアコード、アメリカ人が新車のトヨタのヤリス(日本名はフィット)、別のアメリカ人はマツダのスポーツカー(名前忘れた)、そして韓国人はミツビシのランサー。日本車人気は根強いです。


 


Slumdog Millionaire (スラムドッグ・ミリオネア)



2009年度アカデミー賞8部門受賞に輝いたインド・ハリウッド映画。「ベンジャミン・バトン」、「チェンジリング」、「愛を読むひと」、「ダウト」など、並み居るビッグネームの俳優・女優を掲げたヒット作を抑えて何故このインド映画が軒並み賞をさらっていったのか、大変興味深かったのですが、実際に見てみて、納得しました。

ポスターには「The Feel-Good Film of the Decade」の宣伝文句が並びますが、「10年に1度の、見て気持ちいい映画」というところでしょうか。確かにインド映画ならではの、勧善懲悪、ハッピーエンド。最後には(個人的には不必要だと思いますがインド映画には必須の)お決まりのインド・ダンスも見られます。日本人の感覚で見ると、おお笑いです。この映画、コメディーだったのか、って感じです。

このダンスシーン、今までの流れをすべてぶち壊してるんじゃないかという気がしなくもないのですが、アメリカ人には受けが悪くはなく、「なかなかいいんじゃないの」てな声が聞かれます。まあ、エンドタイトルに混ぜてダンスを流したところが、ハリウッド映画にするための作成側なりの「妥協」なのではないかと思います。インド映画を1度でも観た人はわかりますが、なんだこりゃ、ミュージカルなのかい、って思うぐらい、普通の映画のそこここに、歌だのダンスだの(ストーリーとは別に)ちりばめられているのがインド映画なのです。インドではダンスシーンのない映画は売れないとも聞きます。

アメリカ人映画批評家にも大ウケのこの映画ですが、インド人の友達によれば、インドでは別に受けが良くなかったそうです。何故か?ダンスが少ないから、ではありませんよ。

この映画のテーマは重く、インドの現実を目の前に突きつけられます。slumdogとは、スラムで暮らす人の意味。スラムでの不衛生な暮らし、ゴミ山を駆け回る子供たち、迫害されるイスラム教徒、誘拐され虐待される子供たち、物乞いする子供たちを搾取する大人、人身売買・・・これらは豊かな暮らしを満喫するアメリカ人の目には新鮮に、そして少しばかりのやましさすら感じさせる光景ですが、インド人にとっては、何ら特別なことはない、単なる日常風景なのです。あまりにリアルなだけに、インド人がわざわざこれを見に映画館に足を運ぼうとしなくても、不思議はありません。

ストーリーは、インド人青年ジャマールの回顧を中心に描かれますが、過去と現在が次第にシンクロしていく作りになっています。ジャマールは学もないのに、クイズ番組「Who Wants to Be a Millionaire?」であとクイズ1問でトップ賞金獲得、というところまで来て、「ズル」を疑ったクイズ番組関係者に拉致され、取調べ(というかリンチ)を受けるところからストーリーは始まります。



アメリカでクイズ番組「Who Wants to Be a Millionaire?」が大ヒットして久しいですが(今も放映されていますが)、その後各国のテレビ局が放映権を買い取り、音楽とセットと構成はそのままに、自国のクイズ内容に変えたりして、放映しています。日本でも、みのもんたの司会でやっていました。どの国のバージョンを見ても、司会が皆、胡散臭い中年男性がやっているのが面白いと思ったものです。ちなみに、日本では賞金の最高金額が1000万円までと決まっているので、Millionaireではないですね。アメリカでは100万ドル、つまり最高賞金は約1億円、桁違いです。

ジャマールが何故クイズに次々と正解できたかという謎が、彼の生い立ちと共に明らかにされていきます。アメリカ人の普通の子供も大人も想像もつかないような子供時代をジャマールは送ってきたわけで、数々の子供時代のエピソードに視聴者はあっという間に引き込まれてゆきます。

ストーリーの主軸になるのはジャマールとその兄サリーム、そして身寄りのない女の子ラティカ。この子役たちが実に可愛らしく、そして演技も抜群にうまい。子供時代、少年時代、青年時代、と3時代に渡って、3人の子供にそれぞれ3人ずつの俳優を配役しているのですが、このキャスティングもとてもうまい。「え、子供のときあんなだったのに、こんな見た目になっちゃったの!?」というような違和感は全くありません。まあ、兄のサリームはギャング・グループや犯罪に手を染めていくので、「あんなに可愛かったのにこんな不良に・・・」という、別の意味での変化・驚きはありますが。



「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のベンジャミンについて「どこが数奇な人生なんだか分からん」と言っていた視聴者も、この映画のジャマール、サリーム、ラティカに関しては「そうそう、こういうのを数奇な人生っつーんだよ」と言うんでしょうかね。

この映画を見てインドに行きたい、と思う人はあまりいないかもしれませんが、見て良かったと思える1本です。観た後もすっきり、ハッピーな気持ちになるので、重さをひきずる心配もなし。です。

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アメリカで車を買うには

ここコロンバスでは電車が走っておらず、バスも極めて便が良くないため、どこへ行くにも一苦労。車ならものの10分で行けるところも、公共交通機関を利用するとなると、45分ぐらいかかってしまうこともザラにあります。しかもバスの本数は多くの路線が1時間に1本か2本程度だったりして、1本逃すと大変なことに・・・。

友達のホームパーティにバスを使って行くも、帰りは暗い中、バス停でバスを待つのが危ないので、タクシーを呼ばねばならないこともありました。また、冬のある日、タイ料理に目がない私は、どうしてもタイ料理が食べたくなり、最も近いタイレストランにタクシーで乗り付けました。問題は帰り道。1月のコロンバスの夜の寒さといったら、立っているだけでも痛いほどの寒さです。タクシーを呼んだところ、30分も雪交じりの極寒の中で待たされ、かといって歩いて帰れる距離でもなく、凍死するかと思ったものです。例を挙げるとキリがないほど、コロンバスでは「あー、車があればなあ〜」と思うことは多いわけです。

貧乏学生としては車無しで済ますのがベストと思い、約1年、頑張ってみたのですが、この度、ついに車を買うことにしました。

日本や、アメリカの大都市と違ってコロンバスのいい点は、駐車代がかからないことです。コロンバスは一応「都市部」とされているのですが、自然豊かで適度に田舎っぽくもあり、どのアパートを借りても駐車代はかからないのが普通です。私のアパートなどは3台ぶんもスペースがあります。車を路肩に停めておいても構わない道路もたくさん。数年前にシカゴに行ったときに、駐車代が1〜2時間、ちょっとレストランに行くために車を止めただけで20ドル以上かかったことを考えれば、夢のようなところです。

さて、アメリカで車を買うには、2通りの方法があります。1つは中古車ディーラーから買う方法、そしてもう1つは個人所有者から買う方法です。どちらにも長所・短所があります。中古車ディーラーから買う場合は、個人売買よりも値段が概して高いのが難点ですが、90日間などの保証がつくこともあり、車体検査もきちんとされているので、安心です。もし不具合が生じた場合は、対応してくれます。ローンを組む場合なども手続きが簡単です。もし車体にデコボコや傷があったときは、ディーラー直属の修理工場で格安で直してくれる場合もあります。私の買った車はリアバンパーの下部にかなり目立つ、広範にわたるかすり傷があったので、リアバンパー取り替えとなったのですが、修理代は250ドルほど(2万5千円)。日本では7万円ぐらいはかかるところです。

一方で、個人所有者から車を買う場合、値段は概して安いのですが、プロによる車体検査はされておらず、故障があるかもしれません。買い取った後は、何か不具合が生じても、対応はしてもらえません。個人所有者から買う場合、地元のcraigslist をチェックし、気に入ったものがあれば個人的に連絡を取ります。

私は中古車ディーラーから買ったので、主にこちらの場合の話をします。中古車というとused carという呼び名が一般的ですが、最近はusedという語のイメージがあまり良くないので、pre-owned car(以前に所有されていた車)などと呼ばれる場合も多いです。中古車探しのサイトはいくつかありますが、一番のおすすめはAutoTrader.comです。自分の住む場所の郵便番号を入力し、あとは値段や年数、車種などによって検索することが出来ます。他の中古車探しのサイトよりも安価なものも載せており、選択の幅も広いです。

気に入った車があれば、Carfaxでその車に事故歴がないか、年間走行距離が多くないかどうか、過去に何人のオーナーがいたかなど、必ず調べましょう。アメリカでは全ての車にVIN numberという個別に割り当てられた番号があるので、Carfaxというサイトに移動してその番号を入力すれば、情報が得られます。無料で見られる車もありますが、そうでないものの方が多いので、多少お金はかかりますが、39ドルで無制限に車の事故歴を調べられるプランをおすすめします。私も、興味を引かれた車の半数ほどに事故歴がありました。事故歴も、どこでどのように起ってどれほどの損害があったのか、詳細が記されているので便利です。同じ事故歴でも、エアバッグが作動するほどのものだったのか、全壊して牽引されたのか、ガードレールにぶつかってへこんだだけなのかによって、全く違いますからね。

試乗をしたいと思った車については、AutoTrader.comを通じて、その車を売っているディーラーにメールを送ります。試乗だけでなく、その車についての質問、値段についての相談なども出来ます。1日か2日ほどでディーラーからメールの返信があるので、待ちましょう。まれに、「この車はすでに売れてしまいました」と言われることもありますが、まだ試乗できる場合は、メールか電話で予約をします。

試乗には車に詳しい友人かメカニックについてきてもらうのがいいですが、私は車に詳しい友人が近くにいなかったので、普通の(?)友達についてきてもらいました。というより、見て回った中古車ディーラーが数十マイル離れていたので、車を出してもらったのですが。車を買うのに車がないといけない、とはいかにもアメリカらしいです。ちなみに、免許証を取るのにも車がないと取れません(免許試験を受けるのに、アメリカでは各自の車を使います)。

当然ですが、日本車は壊れにくく価値が高いので人気も高く、他の車メーカーに比べると値段は高めです。また、アメリカでは10年落ちの車でも、20万マイル(32万キロ)走行の車でも、平気で売られています。このような車は購入後に修理費用がかかる場合もあります。私も最初は8年、9年落ちぐらいで10万マイル(16万キロ)走行以内のトヨタかホンダ、と決めて探していましたが、走行距離が少ないのに値段がお買い得なものは事故歴があったり、なかなかいい車はありませんでした。結局購入したのは5年落ちのホンダ、アコードになりました。走行距離も10万マイル以内です。

日本では車を買う場合、重量税その他の諸費用がかかり、かなりの金額が車そのものの値段に加えてかかります(私が日本でトヨタRAV4を買ったときは15万円ほどの諸費用がかかりました)が、アメリカでは諸費用はずっと安く、600ドル(6万円)ほどです。ただし、値段の高い車を買えば諸費用も高くなりますが。

実際に購入したあとは、保険に入ります。オハイオ州では保険に入らず運転することは法律で禁止されているので、購入前に保険会社に連絡を取り、購入時から保険が効くようにしておくのがいいかもしれません。ディーラーは一時的なナンバープレート(紙)を発行してくれるので、それを車のリアウィンドウに貼り付けます。1か月で失効するので、失効前にDMVオフィスに行ってナンバープレートを発行してもらいます。ものの15分ぐらいで発行してもらえるはずです。

これで晴れて車のオーナーです。


 


Changeling (チェンジリング)



アメリカでの評価も高く、前からかなり気になっていた映画、Changelingを観ました。1920年代に実際にあった犯罪とロス警察の腐敗・不正行為を映画化したもので、監督はクリント・イーストウッド、主演女優は監督たっての願いで実現した、アンジェリーナ・ジョリー。私の最も好きな女優の一人でもあります。

アンジェリーナ・ジョリーといえば、華やかな顔立ちと性的魅力を生かした役どころ、セクシーでかっこいいアクション、というイメージが強いですが、この映画では我が子の無事を信じ希望を失わない母親像に徹し、素晴らしい演技をする彼女が見られます。素晴らしいプロポーションと美貌でアメリカ初のスーパーモデルとなるも麻薬で身を滅ぼしたジアを描いた映画「ジア 裸のスーパーモデル」でのアンジェリーナ・ジョリーの演技力を思い出させる場面も出てきます。そういえばアンジーは、「ジア」でゴールデングローブ賞主演女優賞を獲得したのでした。

それにしても一人の母親という地味な役どころでも、スターのオーラがバシバシ出て、目立つ目立つ。画面に彼女がいると、他のキャラクターには目が行かないほどです。

Changelingは取り替えられた子供、という意味ですが、生き物が姿を変える場合にも使われます。アンジェリーナ・ジョリー演じるキャリア女性の9歳の息子がある日忽然と姿を消し、5ヶ月後に発見されるのですが、警察に引き合わされたその子供は、自分の息子ではなかった・・・。彼女がいくら自分の子ではないと主張しても警察に信じてもらえず、精神病扱いされる始末。おまけに引き渡された子供まで、自分を母親と呼び、過去の記憶はなくなったと言い張る。



子供の失踪にからんで別の犯罪も次第に明らかになってゆき、全編に渡って、目が離せない展開になっています。脇役陣もなかなかの演技派揃いです。しかし、ジョン・マルコビッチの牧師役はちょっとミスキャストでは・・・。彼は性格俳優というイメージですが、アクが強すぎて、牧師役をやっても何か胡散臭くなってしまい、牧師に見えないのです。人相もいいとは言えないしね。とはいえ、眼光の鋭さは警察権力の腐敗を暴く牧師像にはまっていましたが。

ジョン・マルコビッチ↓(老けた・・・)


扱っているテーマは重いにもかかわらず、鑑賞後の後味は不思議とすっきりしていて、希望に満ちています。これが実話かと思うとぞっとする話ではありますが、すっかり引き込まれて見入ってしまいました。「ターミネーター4」や「Body of Lies (ワールド・オブ・ライズ)」などの駄作を観るぐらいなら、こちらの方がよほど面白いです。


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